「医師は歯科医より上」医学会のヒエラルキーがもたらす悪影響
虫歯になった時や、親知らずが腫れた時、あるいは歯並びを治したり、歯をクリーニングしたい時など、歯科医院は内科医院や小児科医院と同様に毎日の生活に欠かせない。
ただ、医療の世界には「歯科医より医師が上」あるいは「歯学部より医学部が上」という歴然としたヒエラルキーがある。『やっぱり、歯科医って素晴らしい!!』(奥原利樹著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)によると、このヒエラルキーこそが仕事に誇りを持てなかったり、医学部ではなく歯学部に進学したことに挫折感を抱いたりと、歯科医と歯科医志望者の人生に影を落としているという。
今回は著者で歯科医の奥原利樹さんにお話をうかがい、このヒエラルキーの正体と歯科医を取り巻く環境についてお話をうかがった。