だれかに話したくなる本の話

一斉休校で売上倍増 東大王・伊沢拓司さんイチ押しの「マンガ日本の古典」がヒット中

「マンガ日本の古典」(中央公論新社刊)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、全国的な休校が続くなか、学習の遅れへの懸念からか、書店では学習ドリルや参考書など、子供向け教材の売り上げが伸びている。

なかでも歴史ジャンルが好調だ。たとえば『東大教授がおしえる やばい日本史』(ダイヤモンド社刊)は、政府が各都道府県教育委員会等に臨時休校を通知した2月27日に、売り上げが前日の倍に、翌日はさらにその倍になったという。歴史ジャンル以外でも、大手書店の売り上げランキングでは、3月に入って以降、上位には『 Z会小学生わくわくワーク』や『学研の総復習ドリル』といった学習ドリルのタイトルが目立つ。

「休校特需」ともいえるこの状況で、やはり売上を伸ばしているのが、「マンガ日本の古典」(中央公論新社刊)シリーズだ。

マンガ日本の古典(全32巻セット)

マンガ日本の古典(全32巻セット)

イザナキ・イザナミの国生み、天の石屋戸、スサノヲの大蛇退治、因幡の素兎、大国主の国譲り、海幸彦と山幸彦―。昔話としてなじみの深い神話、寓話がちりばめられた日本最古の書物がビジュアルに蘇る。

平成九年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞。