だれかに話したくなる本の話

豊かなバリエーションと奥深い造形 お正月の風習「しめ飾り」の作り方

『しめ飾り 造形とその技法』(誠文堂新光社刊)より 写真/有賀傑

2019年も残すところ1ヶ月。そろそろ年末年始に向けて準備を始めようと考えている人は多いだろう。

年末年始には、日本の伝統的な風習が見られることが多い。おせちや雑煮といった料理を食べ、家の中に鏡餅をお供えし、1月11日は鏡開きを行う。家の外でお正月らしさを感じるものといえば、軒先に飾られる門松やしめ飾りだ。

都市部の住宅街で門松を見かけることは少ないが、しめ飾りを玄関上やドアに飾っている家はマンションなどでも見受けられる。しめ飾りには多様な造形があり、大きさも様々。そもそもなぜしめ飾りが飾られることになったのか?

しめ飾り 造形とその技法: 藁を綯い、春を寿ぐ

しめ飾り 造形とその技法: 藁を綯い、春を寿ぐ

藁工芸や手仕事に興味のある人はもちろん、民芸や稲作文化の資料としても活用できる保存的な一冊。