人事評価制度を「権力の道具」にしようとした社長の末路
組織の生産性アップのために、従業員のモチベーションアップのために、労働環境改善のために、そして業績向上のために、カギになりうるのが「人事評価制度」だ。
こと働き方改革や人手不足が叫ばれるようになっている近年、中小企業経営者を中心に人事評価制度への関心は高まる一方。しかし、『9割の会社が人事評価制度で失敗する理由』(あさ出版刊)の著者、森中謙介さんは、経営者が短絡的な考えだけで人事評価制度を導入しても、うまく機能することはないという。
たとえば「人事評価制度を導入しさえすれば、社員がもっと働くのではないか。部下に自分の言うことをもっと聞かせられるのではないか」というような。