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熱中症対策にも 万能調味料「塩こんぶ」アレンジレシピ

9月にはいり、幾分過ごしやすくなってきましたが、気象庁の1ヶ月予報では、全国的に残暑が厳しくなる傾向で、最高気温が35度以上の猛暑日になるところもあるそうです。

9月は気候の変わり目。急に暑くなったり、涼しくなったり、体への負担も大きくなります。また、「スポーツの秋」としてこの暑さの中で運動会の練習やクラブ活動などをしていて、熱中症で搬送されるお子さんは多くいます。
熱中症が起きやすい環境の一つが「高温多湿」。まだまだ残暑厳しく、そして体を動かす機会が多くなるこの時期も、真夏に引き続き熱中症への注意が欠かせないのです。

熱中症の原因は、脱水とともに体からミネラルが失われてしまうこと。熱中症対策といえばまずは水分補給が思い浮かびますが、「ミネラル不足による生理機能の低下」も疎かにしてはいけません。特にナトリウムの補給は大切です。

■「美味しく」熱中症対策をするためには?

『塩こんぶ 毎日でも食べたい 超健康レシピ』(今泉久美、矢澤一良監修、わかさ出版刊)は、そんなナトリウムを摂取できる調味料「塩こんぶ」を使ったレシピ集。

「塩こんぶ」はご飯やおにぎりのお供として、「無限野菜レシピ」に使えると話題ですが、脱水で体から奪われたミネラルをバランスよく補給できる「スーパー食材」なのだそう。その成分はナトリウムをはじめ、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど人体に必須のミネラルを15種類も含み、体に吸収されやすいという特長があるとのこと。
また、うま味成分が豊富で、塩分を排出するカリウムもバランスよく含むため塩分の摂りすぎも同時に防ぐことができるほか、便秘の解消やビタミン不足の予防などさまざまな健康効果が期待できるといいます。

『塩こんぶ 毎日でも食べたい 超健康レシピ』では、万能調味料としても使える塩こんぶのアレンジ法として「塩こんぶ甘酒」、「塩こんぶオイル」、「塩こんぶレモン」、「塩こんぶ酢」などの活用法をはじめ、主菜、副菜、おつまみ、汁もの、主食になる60レシピが収録されています。

ここでは、この中から「がっつり系」と「さっぱり系」のレシピ1つずつをご紹介しましょう。

■がっつり系レシピ「塩こんぶハンバーグ」

【材料(2人分)】
合いびき肉(赤身がおすすめ)… 200g
玉ねぎ … 1/2個(100g)みじん切り
溶き卵 … 小1個分
A塩こんぶ … 大さじ1
Aパン粉 … 1/2カップ
A牛乳 … 大さじ2
A塩 … 小さじ1/5
A粗びき黒こしょう… 少々
A片栗粉 … 小さじ1
油 … 大さじ1/2
酒 … 大さじ1

<トッピング>
ケチャップ、または大根おろし塩こんぶ酢(塩こんぶを酢に1対1の割合で漬けた塩こんぶ酢大さじ1/2に大根おろし適量をかけたもの)
大葉 … 2枚

<つけ合わせ>
ベビーリーフ… 小1パック(30g)

【作り方】
1、耐熱カップに玉ねぎを入れてふんわりラップをして600Wのレンジに3分かけたら、ラップをはずして冷ます。
2、ボウルにひき肉、1、溶き卵、Aをすべて入れ、手を泡立て器のようにして同じ方向にぐるぐる回してまぜる。まとまったら2等分にして、空気を抜いて小判型に成形する。
3、フライパンに油を中火で熱し、2を入れて3~4分焼く。焼き色がついたら返してさらに2~3分焼き、酒を振って蓋をして弱火で6分ほど焼いて火を通す。
4、器にベビーリーフ、3を盛り、ケチャップをかけるか、または大葉、大根おろし塩こんぶ酢を盛る。

■さっぱり系レシピ「豚しゃぶとほうれんそうのごま和え」

【材料(2人分)】
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用) … 100g
ほうれんそう … 1/2 束(150g)根元に十文字に切れ目を入れて4cm幅に切る
塩 … 小さじ1
酒 … 大さじ1
しょう油 … 大さじ1/2
塩こんぶ、白すりごま … 各大さじ1

【作り方】
1、鍋にたっぷりの熱湯(分量外)を沸かし、塩を加えてほうれんそうの軸から入れてゆで、冷水に取って水けを絞る。
2、残りの熱湯に酒を加えて、弱火にし、豚肉を入れてゆでる。ざるに上げ、粗熱が取れたら、食べやすくちぎる。
3、1にしょう油を振ってから絞り、2とすりごま、塩こんぶを加えて和える。

 ◇

豊富なレシピに加えて、本書ではひと目でレシピ一覧がわかる付録「60日塩こんぶお料理カレンダー」が付いており、毎日の献立に塩こんぶ料理が活用できるように工夫されています。

もちろん塩分の摂りすぎはNG。ただ、熱中症予防としても、味の幅を広げるという点においても、「塩こんぶ」は食卓で大活躍するはずです。

(新刊JP編集部)

塩こんぶ 毎日でも食べたい 超健康レシピ

塩こんぶ 毎日でも食べたい 超健康レシピ

伝統食材「塩こんぶ」はスーパー食材!

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