“あなたらしい人生”を邪魔するブレーキとは? 毎日から「イヤ」を減らすヒント
毎日、一生懸命働いている。けれども、満足のいく人生からはほど遠い。もし、あなたがこのような状況だったら、自分に問いかけてみてください。
「誰にも強制されていないのに、今の生き方を選んでいるのはどうしてだろう」と。
生活のため、家族のため、将来のため……理由はいくらでもあるかもしれません。
しかし、生活のため、家族のため、将来のために仕事をしている人でも、幸せで豊かに自由な毎日を送っている人は、実は沢山います。
では、あなた自身を楽しくない毎日に縛りつける本当の原因は何なのでしょうか?
その答えを教えてくれるのが、『毎日を好きなことだけで埋めていく』(本田晃一著/祥伝社刊)です。
本書は、頑張っているけどしんどい理由や、「イヤ」を減らして「好き」を増やしていくコツを伝える一冊。ここでは、「自分の好きなように生きること」を邪魔するブレーキとは何なのか、抜粋してポイントを3つお伝えします。
■自分の中の「謎の憲法」に気づこう
「しんどいのに頑張り続けて疲弊してしまう」、「好きなことに踏み出せない」の裏側には、自分の中にある「謎の憲法」が影響している、と著者は言います。
この謎の憲法は、親や先生、上司や先輩からの言いつけ等がもとになっていて、「そうでもしないと~」といった条文が書かれています。
たとえば、毎日遅くまで働いて疲弊している人であれば、
・「そうでもしないと」、会社のノルマを達成できない。
・「そうでもしないと」、上司の覚えが悪くなる。
・「そうでもしないと」、この日本社会では食えなくなる。
といった具合です。
そして、自分に刷り込まれた憲法に違反しようとすると、「そんなことしたらダメ!」と制限がかかるのです。多くの人が、イヤなことに縛られてしまう理由の一つは、この謎の憲法にあります。
手始めに、自分の中にはどんな「そうでもしないと〜」があるか探ってみてください。その謎の憲法を「本当にそうかな?」と疑ってみることが、自分の望む人生をスタートさせる第一歩になるでしょう。
■「苦労したから何かを得られる」から抜け出そう
私たちはつい、「苦労したからこそ成果が手に入る」と考えてしまいがちです。
たとえば、富士山に登るときに、ヘリコプターで頂上に行ったら、あなたは感動できるでしょうか?
ヘリコプターで行っても、自分の足で登っても、山頂からの景色は変わりません。それなのに、「自分の足で登らないと感動できない」ということは、「何かを得るには、苦労しなくてはいけない、と潜在的に思っている」=「何かを得ようとするたびに、いつも苦労を引き寄せてしまう」ということになるのです。
これも謎の憲法に縛られていることの一つです。ですから、「ラク~に楽しみたい」という方は、「ラクして得たっていいじゃん」と自分の中の条文を書き換えてみましょう。すると、「ラクしても何かを得られる」現実を引き寄せられます。これでまた一つ、イヤなことを減らすことができるでしょう。
■いい人をやめてみよう
「好きなように生きるには、イヤなことを少しずつやめていくこと」が大切だと著者は言います。なぜなら、長い間の我慢で心がマヒし、何を好きなのか見失っていることも多いから。 だから、「好き」を探す前に「イヤ」を減らして、凍った心を溶かすことが大事なのです。
ところが、イヤなことをやめようとしたとき、「イヤだけどやめられない」という壁が現れることがあります。これは「頼まれたらNOと言えない」タイプがぶつかる壁です。
その根源には「いい人でいたい」、「愛されたい」願望があります。育ってきた過程で勉強を頑張ることで親に愛されてきた優等生タイプの人ほど、社会に出てからもいい人であろうと頑張って、イヤなことでも断れなくなってしまうのです。
この状況を抜け出すためには、完璧じゃなくても、いい人じゃなくても、愛されていいと、自分に許可をあげることです。「いい人でいたい」願望が消えていくと、無茶ぶり等にも「すみません、できません」と言えるようになっていきます。
もちろん、断ったことで相手に失望されるかもしれませんが、「これをやったら愛される」というのは、しょせんは条件付きの愛。もう愛されるための「いい人」はやめていいのです。
これからは「自分は無条件に愛されていい存在なんだ」と信じてみてください。信じられるようになると、自分ファーストになって、イヤなことを減らせるようになるのです。
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著者は本書の中で、「価値観のアップデート」をお勧めしています。
「好きなことで生きるなんて自分にはムリ……」と思われるのは、例えてみればWindows95の古いOS(価値観)を採用しているから、というだけかもしれません。ここで今のWindows10に更新してしまえば、自動的にサクサク進めるようになるのです。
自分のブレーキに気づき、イヤなことを減らし、好きに気づいて、毎日の快適指数を上げていく。本書のステップを踏んでいくことで、毎日は変わっていくでしょう。 今、自分の人生が満たされていないという方は、刺激をもらえる一冊です。
(新刊JP編集部)