夏の口臭が一番キツい! 「毒出しうがい」で口内を洗浄し臭い断ち
今年も夏がやってきましたね!
そこで気になるのが、自分の「臭い」です。もわ~っと漂ってくる体臭や汗の臭いは、この季節ならではの大敵。でも実は、夏は口臭もキツくなる季節だと知っていましたか!? 自分でも気づかずに口から悪臭を放ち、周りの人を不快にさせていた、なんてことにもなりかねません。
『歯科医が考案 毒出しうがい』(アスコム刊)の著者・照山裕子先生によれば、口臭の原因の9割は口の中のばい菌と食べかすだといいます。
普通なら、唾液が食べかすを洗い流し、殺菌作用でばい菌を退治することで口臭を抑えてくれるのですが、暑さで体内の水分が奪われたり、夏バテでストレスがかかったりすると、唾液の分泌量が減ってしまいます。これが夏に口臭がキツくなる理由。制汗剤で汗の臭いを抑えても、口からは悪臭が…。周りはもちろん、気づいていない本人にとっても悲劇ですね。
こんな夏の口臭を防ぐために、照山先生が提唱しているのが「毒出しうがい」。
毒出しうがいとは、少量の水を口に含み、上下左右の歯にぶつけるようにするうがい法です。その強い水圧で、通常のうがいでは対処できない歯のすき間の食べかすやばい菌までしっかりと洗い流すことができるといいます。
■上下左右の歯をクチュクチュするだけで、口臭、虫歯、歯周病まで防げます!
やり方は次の通りとても簡単で、必要なのは水だけ。だれにでもすぐ実践できます。
① 30mlくらいの水を口に含み、口を閉じる
② 口を閉じたまま、口に含んだ水を上の歯に向けて、クチュクチュとできるだけ大きな音をたてながら、強く早くぶつける。10回ぶつけたら、水を吐き出す
③ ①と②を下の歯で行う
④ ①と②を右の歯で行う
⑤ ①と②を左の歯で行う
毒出しうがいを行なうのは基本的に食後や間食後、ばい菌が増殖する起床後ですが、口の中に乾きを感じたときなど、やればやるだけ効果が出ます。
口臭はもちろん、プラーク(歯垢)になる前にばい菌を洗い流すため、虫歯や歯周病予防にもなります。そのうえ、口周りの筋肉を鍛えることで噛む力が増し、唾液の分泌量が増える相乗効果も期待できるそうです。
■毒出しうがいで病気知らず。動脈硬化、脳梗塞、認知症予防も!
しかし、毒出しうがいの効果はそれだけではありません。
口の中のばい菌は、毛細血管から体内をめぐり、動脈硬化や脳梗塞、認知症などにつながることでも知られています。毒出しうがいでばい菌を撃退すれば、これらの予防効果も期待できます。
口臭とは無縁のクリーンな口内を保てる上に、虫歯、歯周病、さまざまな病気や老化症状まで予防する毒出しうがいで、さわやかな夏をすごしましょう!
(新刊JP編集部)