ふがいない人生を大きく好転させるための「11の 智恵」
ある朝、目が覚めると、体が金縛りのように動かなくなっていた。
自分のことを「奴隷」呼ばわりする上司のパワハラに耐えながら、毎日を過ごしていたマサユキ。妻と息子もおり、2年前に会社から通勤片道2時間のマンションを購入したばかり。なんとかこれまでやってきたものの、「もっと死ぬ気でやれ」と言われ続けた心身は限界を迎えていた。
ここで休まなければ、自分は本当に死ぬ――。高熱が出たと嘘をついて会社を休み、精神科で診察を受けたマサユキは「うつ病」という診断を受ける。
そして、意を決し「当分の間休みます」と上司に連絡を入れた後、すべての連絡手段を遮断し、スピリチュアルに詳しい友人のアドバイスをもとに一人旅に出かけた。
目的地は高野山・奥之院。
そこで彼はとんでもないものに出会うことになる。