だれかに話したくなる本の話

中央線開業130年 “間違われていた”立川駅

囲桃園跨線橋上から中野駅方面をのぞむ

東京都の真ん中を横断する電車・中央線は今年、前身の甲武鉄道開業から130周年を迎えた。

開通は1889年4月11日。新宿~立川駅を一直線に走るルートは、紆余曲折あってのものだったようだ。その開業に賭けた挑戦者たちの葛藤を描く『中央線誕生 東京を一直線に貫く鉄道の謎』(中村健治著、交通新聞社刊)には、知られざる中央線の誕生物語がつづられている。