だれかに話したくなる本の話

まずは「授かりやすい体」を 妊活アドバイスの専門家の提言

夫婦にとって、赤ちゃんが欲しいのに授からないことほど辛いことはないはず。
授かりたい気持ちが強いほど簡単には諦められず、不妊の時間が長引けば長引くほど悩みは深くなりがちです。不妊の原因は女性だけにあるわけではないというのはすでに知られていますが、それでも女性の方が責任を感じてしまいやすいものかもしれません。

夫婦のあり方にも関わってくる不妊の悩み。その解消のカギはどこにあるのか。『きれいにやせて、授かる りんどう式妊活メソッド』(主婦の友社刊)の著者、花森淑子さんにお話をうかがいました。

■不妊治療の前に、まずは妊娠しやすい体づくりを

――『きれいにやせて、授かる りんどう式妊活メソッド』は花森さんにとって初めての著書となります。本書を通して一番に伝えたかったことを教えていただきたいです。

花森:赤ちゃんが欲しいと願いながらもなかなか授からずに悩んでいる女性がたくさんいらっしゃいます。病院に行って不妊治療を受けているのになかなか授からない方もいますし、経済的な問題で不妊治療を受けられない方もいるでしょう。同時に、今の時代、情報があふれかえっていて、妊活をするにしてもどんな方法を選んでいいのかわからないという方も多いはずです。

様々な形で授からないことに悩む人がいるなかで「少なくとも病院で不妊治療を受けることが妊娠するための唯一の方法ではない」ということは伝えたいと思いました。また、そうした治療を受ける前に、まず自分の体を妊娠しやすい状態に整えることの重要性も知っていただきたかったんです。

――たしかに、なかなか自然妊娠をしないということであれば、まず不妊治療が頭に浮かぶでしょうね。

花森:そうですね。そして不妊治療を受けたからといって妊娠するかどうかはわかりません。健康の専門家として「こんな方法もあるよ」ということを今回の本では伝えたいです。

――花森さんが提唱している「りんどう式妊活メソッド」とはどのようなものなのでしょうか。

花森:「体の外側と内側を同時に整える」がりんどう式メソッドの最大の特徴です。外側は整体で、内側は漢方で整えていくのが基本なのですが、これが両方整えられるところは少ないんです。

加えて自分でできるタイミング法、そして子どもを授かる愛ある「夫婦のあり方」。これらがメインになっています。

――花森さんは現在東京と福岡で「漢方整体サロン りんどう」を運営されていますが妊活にはいつごろから携わっているのでしょうか。

花森:「漢方整体サロン」を開業したのは4年半ほど前なのですが、開業まで16年間女性のココロとカラダの不調の専門家として妊活も含めてもっと広い範囲の不調のケアに携わってきました。だから、妊活に関わっている期間は20年ほどでしょうか。

――女性の体の不調というとどのようなものですか?

花森:肩こりや腰痛から、冷え、むくみ、だるさなど様々です。そうした症状の改善に取り組んでいく中で、お客様から「体の不調が原因でここに来たんだけど、通っているうちに何年も不妊治療をしても授からなかった赤ちゃんを授かった」とおっしゃる方がいらっしゃったんです。

「健康と妊娠はつながっている」ということを改めて実感しました。妊娠が叶うように体を整えることは命の誕生に携われる尊い仕事だと思いました。実は私自身も不妊や死産を経験することになり、いざ我が身にふりかかったとき初めてその苦しさを知りました。とてもつらかったです。この経験が妊活を専門にするきっかけになったと思います。

――母体の健康と妊娠は関係している。

花森:そうです。妊娠中や出産はもちろん、産後もお母さんの体にはものすごく負担がかかります。出産で弱った体が完全に回復しきっていないうちに今度は子育てが始まるわけですから大変ですよね。睡眠時間がまちまちになりますし、食事もままならない。旦那さんが全面的にサポートしてくれればいいですが、そうではない人の方が多いでしょう。だからこそ体を整えてから妊娠・出産に望んだ方がいいんです。

実際、不妊だからということでいらっしゃって、赤ちゃんを授かるために妊娠前から体のケアをしていた方から産後の体が楽だという声をいただくことが多いです。りんどうに来る方は「二人目不妊」「三人目不妊」の方も多いのですが、自然に授かった最初のお子さんよりも、サロンで体のケアをして生んだ二人目三人目のお子さんの方が産後が楽だという声もいただきます。だからこそ、妊活中の期間は、女性の体を整えるのにとても重要な時期なんです。

(後編につづく)

きれいにやせて、授かる りんどう式妊活メソッド

きれいにやせて、授かる りんどう式妊活メソッド

平均38歳でも約4カ月で妊娠に導く、福岡のカリスマ漢方・整体サロン「りんどう」の奇跡的な妊活メソッドを初公開。

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新刊JP編集部

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