妊活指導のプロが明かす「授かりやすい人」「授かりにくい人」
赤ちゃんが欲しいのに授からない。
夫婦にとってこんなにつらいことはない。
不妊治療や体外受精の技術は進歩しているが、それでも現状治療を受けたら必ず授かるというものではないし、金銭面の問題もありいつまで続けられるかもわからない。終わりの見えない不妊治療に絶望しかけている人、あきらめかけている人は少なくないはずだ。
■「ゆがんだ骨盤」が問題の根源!妊活指導のプロが語る「授かり体質」の作り方
不妊の原因を特定するのは難しく、はっきりとした原因がないケースもある。そして、そもそも不妊は女性だけの問題ではないというのも近年の認識だろう。
それでも赤ちゃんを授かりたいという夫婦やカップルのために、骨盤調整法と独自の漢方を活用し、近年増加傾向にある男性不妊へのアドバイスも含めた妊活メソッドを提唱するのが『きれいにやせて、授かる りんどう式妊活メソッド』(主婦の友社刊)の著者で、青山と福岡で「漢方整体サロン りんどう」を運営している花森淑子さん。
花森さんは本書の中で女性が妊娠しづらい原因は「ゆがんだ骨盤」と「ぽっこりおなか」だとして、その改善方法を解説している。
これまで3万人以上の骨盤を触ってきた経験から、花森さんは「骨盤のゆがみが大きい人、おなかや腰まわりに肉がついている人ほど妊娠しにくく、妊娠するまでに時間がかかってしまう」としている。
この「骨盤のゆがみ」を引き起こすのが「骨盤の開き」。骨盤がゆるみ横に広がると、その空間に骨盤内の臓器が落ち、重なってしまう。こうなるとうっ血して血流が悪くなり、内臓機能の低下の原因になるという。そして、骨盤内の臓器には子宮も含まれる。
だからこそ、骨盤が開かないように体を整えたり、開いた骨盤を元の位置に戻すことは、妊活でも重要になる。特に花森さんが妊娠を望む人に「これだけは変えてください」とお願いしているのが「いすの座り方」だという。
座っている時間の長い現代人だからこそ、座り方は骨盤をゆがませる原因になりえると同時に、ゆがみを正すための筋トレにもなりえる。花森さんが提唱しているのは、
1.いすに浅めに腰かける
2.姿勢をよくして胸を張る
3.息をゆっくりストローで息を吹くように吐きながら、おなかをへこませる。おなかの内側を、横も前も狭くしていく
4.おなかがへこんだ状態で7回呼吸。息を吸うときもおなかをへこませ続ける
というもの。注意点は「ひざとひざをぴったりつける」「おなかの前方や側方に力を入れてへこませ、そり腰にならないようにする」など。続けることで骨盤の引き締めにつながるという。
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赤ちゃんを授かるかどうかはタイミングや運の要素も強い。しかし、それでも自分でできることは決して少なくはない。
本書では妊娠しやすい心と体を作るためのエクササイズや考え方など、花森さんが過去の妊活指導から導き出したメソッドが多く明かされている。後悔しない妊活をするためのヒントとして取り入れてみてはいかがだろう。
(新刊JP編集部)