だれかに話したくなる本の話

台湾のフツーの書店には「〇〇の本」がたくさんある?~台湾書店レポート~

先日、台湾旅行を楽しんできた新刊JP編集部オオムラです。こんにちは。

台湾では有名観光地や史跡、夜市や郷土料理などのグルメを楽しんできました。
もちろん、新刊JP編集部員としては書店も行っておかねばなりません。

台湾の有名な大型書店と言えば「誠品書店」。
来秋には日本橋に誠品書店が運営する「誠品生活」が出店されることも話題になりました。

しかし、待っていれば日本でも体験できる書店に行っても面白くない。
ということで、台湾旅行最後の宿泊地になった、夜の台北で見つけた書店にフラリと入ってみることにしました。

訪れたのは台湾北部に位置する台北市の三民書店(San Min Books Fuxing North)

こちらは「学術思想を広め、文化発展を続ける」ことを目的にした出版社兼書店で、法律や政治、学習書などがメインだったのが、近年では小説やマンガ、児童書なども含めた総合的な出版に乗り出している模様。

店内に入ってみると、

三民書店のベストセラーラインナップの棚を発見。
上からビジネス・実務系、健康系、資格系の書籍。繁体字なので、なんとなく雰囲気がわかりますね。

さて、平積みの棚を見てみると……

整理術の本(精準整理)、起業本(斜槓微創業)、読書本(讀書變成「高報酬投資」的刻意自學)、心理学本や健康本などが見られます。 日本でもよく見かけるラインナップです。

そして、わりと目につくところにあったのが日本の翻訳小説

村上春樹、宮部みゆき、住野よる、山田悠介、貴志祐介、などがズラリ。

しかし、そんな日本の小説で一番棚を占めていたのがこちら。

**ラノベです。**それも日本のラノベがズラリ。
店内全体の印象はわりとカタイ感じなのに、一階の目立つ場所にラノベコーナーがいくつもあり、ジャンルとしての強さが伺えます。

日本のマンガも豊富です。

伊藤潤二さんの作品は一発でわかります。このインパクトは世界に通じると再確認しました(笑)

◇  ◇  ◇

さて、今年の4月に静かに始まった新刊JP編集部日記が、この年末で静かに幕を閉じることとなり、私の日記もこれにて最後となります。新刊JP編集部日記として、最後は最後らしく、2018年に個人的に読んで面白かった本をいくつか紹介して終わりましょう。

『SHOE DOG(シュードッグ)』(フィル・ナイト著、大田黒奉之訳、東洋経済新報社刊)

出版されたのは2017年10月ですが、新年早々に読み、ドラマ性が面白く、あっという間に読み終わった一冊。映画化されそう。

『正直不動産』(大谷アキラ作、水野光博脚本、夏原武原案、小学館刊)

『クロサギ』の原案でも知られる夏原氏が不動産業界をエグく描いた一冊。 さすがにそこまでひどい業界ではないだろう、と思っていましたが、ある不動産のプロに話を聞いたところ「あんな感じで間違ってないですww」とのこと(笑)

『年収1億円になる人の習慣』(山下誠司著、ダイヤモンド社刊)

内容自体は、非常に学びがある一冊ですが、冒頭のエピソードで、収3億円を稼ぐある経営者が牛丼屋で60円の生卵を頼むか否かで真剣に悩むという話は、ある意味衝撃でした。

来年も皆様の読書ライフが充実しますよう!
それではまたいつかお会いしましょう!

【新刊JP編集部日記はこちらから】

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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