夏バテ対策にも? 野菜と相性抜群のパワーアップ「みそ汁」の作り方
「みそ汁」といえば日本人の食卓にお馴染みのスープ。
その素となる発酵食品「みそ」は、意外なほどに様々な食材とあうことから、豊富なバリエーションを楽しめるのが魅力の一つです。また、みその主原料である大豆はもともと豊富な栄養を備えています。
実はこの「みそ」、今世界的にブームが広がっているそうで、海外への輸出実績は1977年が1012トンだったのに対し、2016年にはなんと約15倍の1万4759トンにものぼるといいます。(*1)
そんな「みそ」に注目したのが、自律神経研究で著名な医師・小林弘幸さん。小林さんは自律神経のバランスを保つための食事の一つとして、「長生きみそ汁」を考案します。
自律神経と生活習慣は切っても切れない関係。良い生活習慣が心身のバランスをうまく保つ秘訣と言えるのですが、その生活習慣の中で最初に乱れがちなのが「食生活」です。 食事を作るのが面倒くさくなり、ついスーパーで出来合いのものを買ってきてしまう。深夜までやっているファストフード中心の食生活になるなど、多忙な現代人にとって「食」は見直すべきポイントの一つ。
こうした問題に対して小林さんが提言しているのが、手軽に作れる「みそ汁」を通して、栄養を取ろうというものです。
『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム刊)では、みそ汁の良さについて次のように述べています。
・一度に複数の食材をとれるので、たくさんの栄養がとれる
・かさが減るから、サラダよりも多くの量の野菜がとれる
・栄養が食材から溶け出しても、汁に溶け込ませて逃さない
・食材の組み合わせが自由自在で飽きにくい
そして、小林さんは独自に「みそ汁」を研究。普段飲んでいる「みそ汁」をパワーアップさせ、「究極のみそ汁」を考案します。
■小林流みそ汁は「みそ玉」に秘密あり
小林さんはまず「長生きみそ汁」のもとになる「みそ玉」をアレンジします。
詳細は本書に譲りますが、小林さんによれば、「長生きみそ玉」にはリラックス効果があるといわれるGABAや、メラノイジンという抗酸化作用のある成分が豊富なのだとか。
そして、この「長生きみそ玉」は、野菜との相性が抜群。意外なところでは「ズッキーニとミニトマトのみそ汁」「まるごとトマトのみそ汁」といった「みそ汁×トマト」の組み合わせも良いようです。
ほかに「さばの水煮缶」や「豚肉とパクチー」など、これまでのみそ汁観をくつがえす美味しそうなレシピが掲載されています。
夏真っ盛りのこの時期。エアコンが効いている室内で仕事をしていると、体が冷えて汗をかきにくくなり、体温をうまくコントロールできなくなりがちです。こんな厄介な季節だからこそ、「みそ汁」の力を有効活用したいものですね。
(新刊JP編集部)
【参考記事】
*1…味噌、空前の世界的ブーム…フランスからカタールまで世界中に輸出激増(Business Journal)7月2日確認
http://biz-journal.jp/2018/01/post_22088.html