ロシアの「ターゲット」は本当にトランプだったのか 識者が語る「ロシア疑惑の闇」(2)
ドナルド・トランプは本当にロシアと結託して選挙戦が有利になるように仕向けたのか?
ロシアは何を目的に、アメリカの選挙に干渉したのか?
2016年、ドナルド・トランプが勝利した米大統領選の前後から、アメリカ国内でくすぶり続ける「ロシア疑惑」。21世紀最大のスキャンダルとなりうるこの疑惑に、イギリスのジャーナリスト、ルーク・ハーディングは著書『共謀 トランプとロシアをつなぐ黒い人脈とカネ』(高取芳彦、米津篤八、井上大剛訳、集英社刊)で鋭く切り込んだ。
トランプ陣営で選挙戦を戦った人物、そしてトランプ政権の人事で起用された人物がいかにロシアと深く関わり、利害関係を共有していたかを綿密な取材によって明らかにしたこの本を専門家はどう読んだのか。
本書に解説文を寄稿した上智大学総合グローバル学部教授の前嶋和弘氏にお話をうかがった。その後編をお届けする。(インタビュー・文/山田洋介)