だれかに話したくなる本の話

目のケアは血流改善から?視力低下、ドライアイのためのエクササイズ

パソコンやスマートフォンは、もはや私たちの生活と切り離すことはできません。

それだけに、現代人にとって目のケアは必須。長時間見続けることによる視力低下やドライアイといった問題に多くの人が悩まされています。

『酸素不足が病気をつくる』(あさ出版刊)の著者で、中医学の見地から体の不調のケアを行う「日本リバース」院長の今野清志さんによると、視力低下やドライアイの原因の一つは「血流悪化からくる目の栄養不足」なのだそう。

■目のケアは血流改善から

今野さんが目のケアの方法として提唱しているエクササイズの一つに「タッピング」があります。

これは目の周辺を指先や拳で軽くたたくことで、酸素を運ぶ血流を促進するというもの。以下の手順通り試してみましょう。

1.眉毛のすぐ上のラインの眉間を、親指以外の4本の指の指先で10回タッピング。こめかみ方向へ少しずらして10回、さらにずらして10回と、眉毛の上のラインに沿って眉尻までタッピングします。

2.目の1cm下も同様に10回ずつタッピングします。

3.こめかみから頭頂に向かって同様に10回ずつタッピングします。

タッピングは軽く、リズミカルに(1秒に3回くらいの速さが適切)が秘訣。続けていると目の周りの血行が良くなっていくのを実感できるかも。

■現代人が失いつつある「正しい呼吸」

「ほとんどの病気は酸素の欠乏が原因で起きている」と語っているように、今野さんが目のケアを含めた体の不調のケアで最も重視しているのが「酸素」です。

目や耳、手足など、体の末端にまで酸素を行きわたらせるためには、前述のように血行を改善するのも一つの方法ですが、呼吸によって体内に酸素を取り込む力を強くしておくのも、より根本的な対処法なのだそう。

そもそも現代人は猫背になりがちですし、スマホを見ることなどで首を下に曲げ続ける姿勢をとることが多くなっています。猫背はお腹を圧迫しますし、首を下に傾けると気道が狭まります。
今野さんによると、こうしたことから十分な呼吸ができていない人が多いのだとか。

しっかり酸素を吸い込む呼吸をするには、まずは姿勢を正すこと。そのうえで大切なのが

・最初に、肺の中の空気を残らず吐ききること
・6秒以上かけて吐き出すこと

だといいます。

「酸素を取り込む呼吸」というと、息を思い切り吸えばいいと思うかもしれませんが、ポイントはむしろ時間をかけてしっかりと息をすべて吐ききること。これによって深い呼吸ができ、同時に呼吸筋が鍛えられていくといいます。

本書では、「酸素」というキーワードで、視力低下やドライアイだけでなく、頭痛や肩こり、耳鳴り、目まいといった体の各部の不調について、その症状を改善するための方法がまとめられています。

いずれも日頃のちょっとした心がけと簡単なエクササイズを組み合わせたものばかり。
「最近目が悪くなったかも」
「耳の聞こえが悪い」
「肩こりが治らない」

いずれの人にとっても、本書からは役立つ情報を得られるはずです。
(新刊JP編集部)

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