スーパーカーを現金で買う経営者が語る「金持ちの共通点」
誰にとっても無関心でいられないお金。
もっと欲しい、もっと稼ぎたいと思っていても、サラリーマンで大儲けするのは夢のまた夢です。
起業にしろ、独立にしろ、お金持ちになりたかったら平凡な人生のレールから外れる勇気が必要。それができずに悩んでいるとしたら、この人の言葉が心に火をつけてくれるかもしれません。
『情熱をお金に買える方法』(すばる舎刊)の著者、ますだたくおさんは、7年間で41回の転職、2000万円以上の借金を背負うという「どん底」を乗り越え、自らビジネスを興すことで経済的自由を手にした成功者。
今回はそのますださんに「お金」のこと、「経済的成功者になるために必要なもの」、そして「起業」についてお話をうかいがました。
・「人生はお金じゃない」は稼げない人の言い訳 成功者が語る金持ちマインドとは(ますだたくおインタビュー前編)を読む
■スーパーカーを現金一括で購入 成功者の物欲の話
――「欲を持ちなさい」ということも本の中で書かれていました。ただ、人の欲望が希薄になっている時代ですから、欲を持てと言われてもなかなか持てない人も多いのではないかと思います。参考までにますださんがこれまでに持った欲について教えていただきたいです。
ますだ:「スーパーカー」「家賃100万の物件」「自分を理解してくれる人で周りを固める」の3つが自分にとっての成功の定義であり、欲でした。
それは幸い実現できて、自分でビジネスを始めたはじめの頃に、現金が5000万円入ってきたことがあって、そのお金で2000万円以上あった借金をきれいに返して、余った2500万円くらいは全部スーパーカーに突っ込みましたね(笑)。だからまた手持ちがゼロになった。
――激しい人生ですね(笑)。
ますだ:激しいですよね。それでゼロになったんですけど税金のことをすっかり忘れていて、次の年の税金が2000万円くらいきたんですけど、手持ちが300万円しかなくてピンチでした。また稼げたので難は逃れましたが。
自分の話を続けると、欲の塊でしたよ。一時期はエルメスに行って、使いもしない「バーキン」を3つくらい買って家に飾ったり。さすがに今はその手の物欲はなくなってきて、会社のスタッフたちとおいしいものを食べに行くのが欲といえば欲ですね。
――「成功者は、常に行き当たりばったり」は意外でした。これはなぜでしょうか。
ますだ:これは起業を考えている人へのメッセージです。学生はインプットが仕事ですから、ペーパーテストで何点とったかで評価が決まりますが、僕のような起業家にとっての正義は売上です。
きっちり考えてやった場合と、行き当たりばったりでやった場合と、売り上げにどんな違いが出るかなんて誰にもわからないんですよ。逆にいえば、どちらであっても、売上という結果が出ればいいわけです。だったら思いついた時にパッとやってしまえばいい。
一番悪いのは、アイデアだけはあるけど行動に移せない人です。アイデアを温め続けてしまう人ですね。僕の知っている成功者は、思い立ったが吉日とばかりに動き始める人ばかりです。紙に書いたビジネスプランなんて、まず実現しません。勉強をしたり知識を入れるのはいいですが、アイデアが腐る前に行動しないとビジネスでは成功できません。
――その行動力を身につけるにはどんなことが必要になりますか?
ますだ:結局のところ、「動機」だと思います。行動の早さというのは、どれだけそれをやりたいと思っているか、必要だと思っているかに尽きる。
自分は何をしたいか、何を手に入れたいかを明言できるようにしておくべきでしょうね。
――「成功者に共通する性質」として、一番に挙げられるのはどんな点ですか?
ますだ:僕自身は「成功者」というのは、「Forbes」の世界大富豪ランキングでトップ50に入るような人だと思っていますが、そういう人の中には「何となくお金持ちになってしまった人」はいませんよね。
経済的自由や経済的成功を本人たちが強烈に求めて、実現している。お金持ちになるための意思というところは共通していると思います。
――最後になりますが、お金持ちになりたい人、経済的自由を手に入れたい人にメッセージをお願いします。
ますだ:普通でいいと思っている人は、今回の本はわざわざ開く必要のない本です。
でも経済的に成功したいと思っていたり、お金持ちになりたいのなら、今の弱い自分と向き合わなければなりません。この本はその役には立ってくれるはずです。
そのうえで、どんな行動を取るか。
読んだだけでチャレンジしないのでは何も変わらないということは肝に銘じて欲しいと思います。
個人的には、「自分の彼氏が全然仕事をしない」とか、「夫の仕事が続かない」という女性に注目していただいて、そういう彼氏や旦那さんに手渡してあげてほしいです。もしかしたらその人は、昔の僕のように自分でビジネスを始めた瞬間に人生が噛み合う人かもしれませんから。
(新刊JP編集部)