だれかに話したくなる本の話

高成長・無借金 超優良企業が続ける「人材育成」の秘密

『中堅建設会社が実践する 「家計簿経営」』(西田芳明著、プレジデント社刊)

強い企業、業績のいい企業ほど人材の育成に力を入れる。 企業にとって人材の質は生き残りを直接左右する以上、熱心なのは当然だが、この人材育成が難しい。期待をしている人材がなかなか思うように育たず、ヤキモキしている経営者やリーダーは多いはずだ。

大阪に本社を置く建設会社、進和建設工業は年商43億ほどの中堅企業だが、浮き沈みの大きな建設業界で無借金経営を続けるなど、堅調な発展を見せる優良企業。多くの成功企業の例にもれず、同社も多分に漏れず人材育成に力を注いでいる。その軸になっているのが「家計簿経営」という手法だ。

中堅建設会社が実践する 「家計簿経営」

中堅建設会社が実践する 「家計簿経営」

「高収益事業」になるための第一歩は経営理念をつくることです。

しっかりとした経営理念があると、ビジョンが生まれてきます。幾つもの困難にぶつかるごとに経営者としての人格が磨かれ、理念への理解がより深まり、次第に「高収益事業」に近づいていきます。本書はそのための実践の仕方を解説しました。