インバウンド増は「東京五輪まで」か?ブームで終わらせないために必要なこと
2020年にオリンピック・パラリンピックを控え、訪日外国人は増加の一途。日本のインバウンドビジネスが活況だ。
「インバウンド」というと単純に外国人観光客のことだと考えられがちだが、実際には商用で来日するビジネスマンや短期の留学生、そしてネットを介した商取引(越境EC)や不動産投資、事業投資といった日本に直接お金が入ってくる取引など、その概念は広きを包含する。その意味ではインバウンドビジネスでの商機は、観光業界だけでなくあらゆる業種、業界に開かれているといっていい。
しかし、今の状況はインバウンドビジネス自体が一過性の「ブーム」で終わってしまう危険性も孕んでいる。『儲かるインバウンドビジネス10の鉄則 未来を読む「世界の国・地域分析」と「47都道府県別の稼ぎ方」』(中村好明著、日経BP刊)はそのことに警鐘を鳴らす一冊だ。