だれかに話したくなる本の話

はじまりはささいな喧嘩?日本史上の「戦」はなぜ起こったか

はじまりはささいな喧嘩?日本史上の「戦」はなぜ起こったか(*画像はイメージです)

日本の歴史の中で起きたさまざまな合戦や争乱は、初めは些細な「喧嘩」に過ぎないこともしばしばだった。いかにその喧嘩は戦禍に発展していったのか。日本史上のさまざまな喧嘩を取り上げて、その争点は何だったのかを見ていくのが『喧嘩の日本史』(本郷和人著、幻冬舎刊)である。

喧嘩の日本史

喧嘩の日本史

弟・義経との小さな行き違いを大騒動に発展させて権力を手にし、鎌倉幕府を確立した源頼朝。抜擢されたことで激務に追われ、上司・信長への不満を溜めていった明智光秀。日本史の転換点となった対立・戦いのもとをたどると、日頃、誰もが経験するような「喧嘩」であることが多い。些細な喧嘩が、なぜ大きな戦いにまで発展してしまったのか。権力者は小さな火種をどう利用してきたのか。戦いを避けられる「もし」はなかったのか。平安時代から幕末までの10の「喧嘩」を、実証的に、かつ想像力を駆使して検証する。

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