家を見たらわかる!「ヤバい隣人」の見分け方
近所付き合いが昔と比べて希薄になったと言われる今の日本。
隣の家の住人との交流がないどころか、あいさつすらほとんどしたことがない。隣人の顔も知らない、といったケースもままある。ただ、無用なトラブルを避けるためにも、自分の隣にはどんな人が住んでいるのかは知っておいた方がいいだろう。
近所付き合いがなくても大丈夫。家を見れば住人の性質はある程度把握できるのだ。
表札、駐車場、窓、庭、ベランダ。これらはいずれも、住人がどんな人間かを類推するヒントになる。
■「家」はそこに住む人の性質を物語る
心理学と、私の膨大なお宅訪問の経験をかけ合わせ、分析を重ねた結果、ある程度ではありますが、「ふた(玄関)を開ける前に住人のことがわかるようになってきました。(『住んでる人の性格は家と土地が教えてくれる』より引用)
『住んでる人の性格は家と土地が教えてくれる』(平田真義著、自由国民社刊)は、土地家屋調査士としてこれまで2000軒以上の住宅を訪問してきた著者が、家の外観と住人の性格との関連性を探っていく。
敷地内にゴミが散乱し、「ゴミ屋敷」と化した家の住民は、はたから見るといかにもずぼらでだらしなく、コミュニケーションがまともにとれなそうに思える。しかし、そのイメージは正しいのだろうか?
■広くてもごちゃごちゃした庭に住む人の気質
たとえば、本書で「住人の心がわかる」とされているのが庭。曰く「広い庭のある家に住む人は心に余裕がある」とのこと。
ここでいう「広い庭」とは単に面積を指すものではなく、「余白」の広さを示す。庭自体が広くても木や草が生い茂ってジャングルのようになっていたり、使っていないものがてんこ盛りになっている庭の家は、住む人の心にも余裕がない。著者の訪問先の一つに、庭にモノであふれた物置が3つもある家があったという。その家の住人は落ち着きがなく、バタバタと常に動き回っている、お世辞にも「心に余裕がある」とは言えない人物だった。
逆に一坪程度の庭でも、整然としていて「余白」がある庭であれば、そこに住む人も余裕があり、好感を持てる人が多いようだ。
■共用部に私物を置く住人が要注意なワケ
また、マンションやアパートなど集合住宅の共有スペースも、そこにどんな人が住んでいるかを推し量る手掛かりになる。
エントランスや共用廊下、共用階段、外階段、ゴミ置場、敷地の庭といった共用部分に堂々と私物が置いてある家は要注意。具体的には共用廊下に自転車やベビーカー、傘などを置いている家である。
多くの集合住宅では共用部にものを置くことは禁止されているはず。こうした部分は災害時の避難経路として使われるからである。
物件のルールを無視して私物を置く住人はどんな人かは推して知るべし。共用部を他の住人も使うスペースだということをわかっていれば、本人なりの事情があろうとも、身勝手に私物を置いたりはしないものだ。
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家はそこに住む人の性質や気質を雄弁に物語る。
ベランダに洗濯物が干しっぱなしの家。
あまりにも塀が高い家。
表札が大きすぎる家。
これらの家にはどんな人が住んでいるのだろうか?
あなたが隣の家の人と交流がなく、どんな人が住んでいるかわからないなら、本書はきっとその人柄を知るためのヒントをくれるはずだ。そして、これから引っ越しをしたり家を買う人にとっても役立つ一冊である
(新刊JP編集部)