だれかに話したくなる本の話

ユーザーを騙して利益を得る インターネットに蔓延る企業の悪い手口

ユーザーを騙して利益を得る インターネットに蔓延る企業の悪い手口(*画像はイメージです)

オンラインショッピングがきっかけで、購読する気のないメルマガが大量に届くようになった。
サブスクリプションサービスを解約したいのに、手続きの方法がわからない(わかりにくい)。

インターネットを使っていてしばしば出くわすのが、ユーザーの行動をサービス事業者にとって都合のいい方向に(時に強引に)向かわせようとする仕様になっているアプリやサイトだ。

「メルマガを受信する」がデフォルトの設定になっている(チェックボックスのチェックをユーザーが外さない限りはメルマガを受信することになる)のは、よく考えると押し付けがましいし、解約の仕方がわからないのもイライラする。もしかすると、多くの人はこの理不尽さに苛立ちつつも、こうした仕様――ダークパターン――があまりに蔓延しているため、「インターネットとはこういうものだ」と受け入れてしまっているのかもしれない。

ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン

ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン

そのデザイン、顧客の信頼を失っていませんか?
欧米で規制強化が進む、ディセプティブ・デザインの実態と脱却の道筋

「退会方法がわかりにくい」
「勝手にメルマガに登録されている」
「消費者を煽るカウントダウンタイマー」
「期限のない在庫一掃セール」……
こうしたユーザーを意図的にだますデザイン
(=ダークパターン)の乱用が増えています。

本書は、ダークパターンとは何かから、世界で進むダークパターンの規制強化の実状、ダークパターンの代表的な15の具体例、そして、企業やデザイナーがダークパターンに陥る背景とその防止策を1冊にまとめて解説します。