だれかに話したくなる本の話

哲学が必修科目のフランスで高校生が学んでいる哲学者とは

『フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者』(草思社刊)

日本で暮らしていると、自分から近づいていかない限り「哲学」も「哲学書」も触れる機会は少ない。

難しい。
分厚い。
何に役立つのかわからない。

こんなイメージもあってなかなか手が伸びない哲学の本。どことなく「一見さんお断り」の趣もあって、余計に敬遠してしまう人もいるはずだ。

しかし、物事を考える土台になってくれたり、現実の問題を考える材料をくれたりと、哲学は「実生活に役立たないもの」では決してない。それに哲学者の思考や言葉は、時に勇気を与えてくれたり、気持ちを前向きにしてくれることもある。

フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者

フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者

フランスの人気哲学者が、プラトンからサルトルまでの西欧哲学者10人をコンパクトかつ通史的に紹介したベストセラー教科書。
ギリシャ時代から近代までの哲学の流れが、面白いように理解できる。

欧米のエリートにとって、哲学は不可欠な教養だ。
フランスの高校では哲学が必修、バカロレア(大学入学資格試験)では文系理系を問わず哲学の筆記試験が課される。
教養としての哲学を、フランスの教科書を読んで身に着けよう!