「人はどこからでも生き直せる」一人の青年の転落と再生に込めた作家の思いとは
もし過ちを犯してしまったとしても、どんなに人生に挫折してしまったとしても、人はやり直すことができる。
そんな強いメッセージが込められた小説が『泥の中で咲け』(松谷美善著、幻冬舎刊)だ。
本作は家族からも見放され、孤独になってしまった一人の青年の半生を追いかけていく、転落と再生の物語である。
今回は作者の松谷美善さんに、ネグレクトや孤立といった現代的なテーマを内包している本作を通して何を描こうとしたのか、お話をうかがった。その後編をお伝えする。
(新刊JP編集部)