だれかに話したくなる本の話

小指を立てて「コレがさー」はもう通じない?絶滅寸前の仕草

小指を立てて「コレがさー」はもう通じない?絶滅寸前の仕草(*画像はイメージです)

昔のドラマの再放送を見ていると、「この動作、今はしなくなったな」「この仕草は古いな」と思うことはありませんか? たとえば、小指を立てて「あの人、〇〇部長のコレ(愛人)らしいよ」とヒソヒソ話をすることは、今ではすっかりなくなりました。

やらなくなった動作に、新しくするようになった動作。仕草や動作の変化は、そのまま社会の変化と言えます。『絶滅危惧動作図鑑』(藪本晶子著、祥伝社刊)は、今ではすっかりしなくなった動作、消えつつある動作、今後消えるかもしれない動作に光を当てる一冊。一昔前までは普通だったのに、今ではすっかり見なくなったこんな動作。あなたは「なつかしい」と思いますか?それとも、今でもやっていますか?

絶滅危惧動作図鑑

絶滅危惧動作図鑑

インターネットやスマホなど、技術の進歩はますます速くなっている。ついこの間まで当たり前のように使っていた物も、気づけば目にしなくなっていることも多い。そうした「物」は、もしかしたら博物館に保存されるかもしれない。だが、物に付随して行っていた私たちの「動作」は、どこに保存されるのか。それらを「絶滅危惧動作」と名づけ、集めたのが本書だ。すでに絶滅の危機に瀕しているものから、もうすぐなくなりそうなものまで。100種類の動作をイラストで解説。