医療も自分も守る 現役医師が説く「患者力」とは(2)
コロナ禍を機に、「医療リソース」が大きな注目を集めることになった。
医療は有限であり、本当に必要としている人に行き渡るように、社会全体として守らなければならないと感じた人は少なくないはず。
2014年に発覚した群馬大学病院の医療事故で、病院側の医療安全管理部長として問題の対処にあたった経験を持つ医師・永井弥生さんは、著書『これからの医療 5つの「患者力」が、あなたと医療を守る!: 「患者力」を付けなければ自分を守れない』(ごま書房新社刊)で、患者側が医療機関を支える心構えを持つことは、患者自身を守ることにつながると説く。
医療を守るために患者側はどんなことができるのか。そして永井さんが説く、「患者力」とはどのようなものなのか。ご本人にお話をうかがった。その後編をお届けする。