人生はやり直せるか?「腐ったみかん」から医者になった人の話
人生はその人の自身のものであり、自分の意志で進む道を選ぶことができる、というのは大前提として、「大多数の人が通るレール」というものが世の中にはある。そして、そこから一度ドロップアウトしてしまうと、人生を立て直すのが難しくなってしまう。
それでも、意思と目的があれば、たとえ失敗したり過ちを犯したとしても、何歳からでも人生をいい方向に向けることができる。自分が生きるべき道を見つけることができる。医師・河原風子さんの半生記の形をとっている『腐ったみかんが医者になった日』(幻冬舎刊)はそう思わせてくれる一冊だ。