だれかに話したくなる本の話

珠玉のエンタメ集『マドンナの宝石』ができるまで(2)

『マドンナの宝石』(幻冬舎刊)の著者・ヘンリー川邉氏

空港での偶然の出会いから、学生時代に起きた殺人事件への扉が開くミステリ。
火星移住計画が実現し、移住した人類の未来を予見するSF。
現実には起こらなかった歴史上の剣豪の邂逅を描く歴史短編。

『マドンナの宝石』(ヘンリー川邉著、幻冬舎刊)は様々なジャンルのエンターテインメント作品が詰め込まれた珠玉の作品集。1990年代から執筆活動を続けてきた著者の集大成的な一冊となっている。

この作品がどのように出来上がったのか。そしてこの作品を書き上げる土壌となった読書体験はどのようなものだったのか。著者のヘンリー川邉さんにお話をうかがった。今回はその後編だ。

マドンナの宝石

マドンナの宝石

学⽣時代のマドンナが連れ⽴っていたのは、
かつて彼⼥に、フィアンセ殺害の容疑をかけられた男だった――。
美貌の⼥性と⼤学時代の親友の不可解な結婚の謎に迫る、
優雅で奇妙なミステリー。