「日本はすごい国」論にひそむ危険な兆候
「賢者は歴史に学ぶ」と言われるし、「歴史を紐解けば未来の予想がつく」と言う人もいる。 こんな言葉の裏側には、「時代は変っても、人間の営みの根本は大きくは変わらない」という考えがあるのではないだろうか。
だからこそ、歴史から未来に生きる知恵を学ぶことができればすばらしいし、逆にそれができなければ先人が犯した失敗を自分も繰り返すことになる。では歴史から我々は何を学べばいいのだろう?
『Lock on!近代史』(幻冬舎刊)はそんな疑問に答えてくれる一冊。近現代という激動の時代を紐解き、正しく理解することで、現代日本の課題や進むべき道が見えてくる。今回は著者の坂木耕平さんにインタビュー。もしかしたら、日本人は歴史から学ぶことが苦手な民族なのかもしれない。そんな気持ちになるお話をうかがった。