だれかに話したくなる本の話

「介護のプロ」が説く自宅介護を止めたほうがいい決定的な理由

『70歳の新人施設長が見た 介護施設で本当にあったとても素敵な話』(アスコム刊)

超高齢化社会で、多くの日本人にとって「親族の介護」はもはや他人事では済まされない時代です。「自分の親族を、どの介護施設に入れたらいいのか迷う」という現実にぶつかっている方もいるでしょう。

その一方で、多くの方が望むのが「自宅介護」です。
たとえ病気や認知症などが進んだとしても、できる限り住み慣れた家で家族と一緒に過ごしてもらいたいと思うのは、人の情として当然のことです。しかし、自宅介護の現実を知るプロの目から見たら、あまりいい選択ではないようです。

『70歳の新人施設長が見た 介護施設で本当にあったとても素敵な話』(アスコム刊)の著者で、岩手県の「介護保険施設 老健たきざわ」の施設長を務める川村隆枝さんは、介護施設にまつわる誤解を解くとともに、自身が今は亡き夫の介護に携わった経験をふまえ、介護をプロの手に任せることの利点を説いています。

70歳の新人施設長が見た 介護施設で本当にあったとても素敵な話

70歳の新人施設長が見た 介護施設で本当にあったとても素敵な話

もはや、介護は誰にとっても他人事ではない時代です。例えば、親の面倒を施設に任せることになった場合一抹の不安や、罪の意識を覚える人もいるでしょう。しかし老人介護施設が「本当」はどんな場所かご存知でしょうか。悲惨な部分が切り取られたマスコミの報道などを基にしたイメージだけで判断していませんか。このエッセイには、介護施設の「本当」の姿が書かれています。それは、笑顔と思いやりがあふれる、とても「素敵」な空間なのです。