だれかに話したくなる本の話

「チバニアン」認定のカギになった77万年前の磁場逆転とは

『地球温暖化46億年 地学、古生物、恐竜でたどる』(高橋典嗣著、ワニブックス刊)

赤から白、そして青になり、地球になった。というのは、約46億年前に誕生したとされる地球の色の変遷だ。誕生したばかりの地球はドロドロのマグマに覆われた赤。35億年前に生命が誕生し、その後、全球凍結によって白い地球に。そして、5億4100万年前にカンブリア大爆発という生物の多様化が始まる。恐竜の出現と絶滅や哺乳類の隆盛などを経て、16万年前にクロマニヨン人が登場。この長い時間の流れの中で地球も白から青へと変わった。 この地球の歴史を日本でも地層から実際に見ることができる場所がある。

地球進化46億年 - 地学、古生物、恐竜でたどる -

地球進化46億年 - 地学、古生物、恐竜でたどる -

約46億年前、誕生したばかりの地球は、ドロドロに溶けたマグマの海(マグマオーシャン)に覆われた“赤”でした。

38億年前には原始海洋ができ、35億年前には「生命の誕生」という一大イベントが起こったのです。

その後、いくたびもの“白い”地球(全球凍結)を結て、5億4100万年前、カンブリア大爆発と呼ばれる生物の多様化が起こります。

さらに、地球史上最強の恐竜が出現、小惑星衝突による絶滅、哺乳類の隆盛などを経て16万年前、クロマニヨン人(現在のヒト)が登場します。

本書は、気の遠くなるような時間を経て、原始地球が文明をもつ人類までにいたった歴史を、豊富なヴィジュアルとともに読み解きます。