カフェインと昼寝の相乗効果!仕事がはかどる「コーヒーナップ」とは
不安や疲労、不眠など、誰もが日常の中で何かしらの不調を抱えているもの。そんな不調から脱却し、最高の体調を手に入れるにはどうしたらいいのか。
『まんがでわかる 最高の体調』(鈴木祐著、なかみちながる漫画、クロスメディア・パブリッシング刊)では、日々の不満や不調を解決し、最高のコンディションに導くためのテクニックを紹介する。
■カフェインと昼寝の相乗効果!「コーヒーナップ」とは
疲れを感じたり眠気を感じたりで、仕事の能率が上がらないという時は、「昼寝をする」という対処法がある。空軍パイロットを対象にしたNASAの研究では、1回40分の昼寝でパフォーマンスが34%改善し、注意力は100%の完全回復した結果が出ている。疲れを感じたり眠気に襲われたら、少しの間眠るというのは、有効な方法だ。
昼寝の最適な時間は1回15分~30分ほど。これでリフレッシュ効果が得られる。また、昼寝のリフレッシュ効果を高めるには「コーヒーナップ」というテクニックも効果的。これは、15分~20分の昼寝の直前に1杯のコーヒーを飲むだけ。カフェインが脳に達するまで20分ほどかかるため、コーヒーを飲んで20分後に目を覚ますと、昼寝のリフレッシュ効果とカフェインの刺激で、相乗効果が生まれるのだ。
ただ、あくまで睡眠の本丸は昼寝ではなく夜の睡眠だ。
睡眠には、日中の疲労やストレスを回復させる働きがあるため、睡眠不足が続くと、脳と体が受けたダメージを修復する時間がなくなり、処理されずに残った疲労やストレスは、さまざまな疾患の原因となってしまう。
また、睡眠は量だけでなく質も大切になる。本書によると、睡眠の質を改善するためのキーワードは「光」。自然光を浴びる量を増やし、人工の光を減らすことだという。日中に自然光を浴びる時間を増やすと、睡眠のタイミングをコントロールするメラトニンの分泌が早くなる。けれど、夜中まで人工照明を浴びている生活をしていると、このメラトニンの分泌のタイミングが遅くなってしまうので、体内時計がずれてしまうのだ。
なので、日中は太陽の光を浴びる時間をできるだけ増やす。そして、夜は寝室の照明を限界まで暗くすること。また、アイマスクと耳栓を同時に使うと、睡眠中のストレスホルモンが下がり、メラトニンの量が増えるという効果が得られるのでおすすめだ。
睡眠のほかにも、不安の解消方法など、心身の体調を整え、向上させる方法を進化医学のアプローチから紹介している本書。睡眠不足や体調やなどの不調に悩んでいる人は参考にしてみてはどうだろう。
(T・N/新刊JP編集部)