憧れと現実の狭間で…新人外科医の挫折と再生の物語
スポーツ選手に警察官、科学者や研究者。
憧れる人が多いこれらの職業だが、どんな職業でもいざ就いてみると、「憧れ」と「現実」のギャップがある。憧れの職業に就いたはいいものの、仕事の現場で「こんなはずじゃなかった」と感じることは、たぶん珍しくない。そのギャップをどう考えるかが、一人前になれるかどうかを分けるのだろう。
やはり、「憧れの職業」として定番の医師も、例外ではない。
『孤独な子ドクター』(月村易人著、幻冬舎刊)は、念願叶って外科医になった主人公が、医療の現場での様々な経験を通して一人前になっていく物語だ。