だれかに話したくなる本の話

妻の死をきっかけに62歳で海外一人旅へ 新たな人生の「記録」

『62歳、旅に出る! 覚悟の海外一人渡航日記』(幻冬舎刊)

60歳を超えて、色々なところに二人で旅行することを楽しみにしていた矢先、妻が闘病の末に亡くなった。絶望の淵に沈み、桜咲く並木道を歩くのも辛い。妻が眠るお墓があるお寺の住職に相談したところ「旅に出なさい! 家でじっとしていたダメだ」と言われた。

こうして、62歳・菊池亮さんの壮大な計画が始まった。テーマは「二人分の旅を一人でする」。亡き妻の分まで旅をする、というわけだ。行き先は海外。ツアーを使わず、すべての手配を一人でやる。旅費滞在費を極力安く済ましつつ、現地では語学の勉強もする。

62歳、旅に出る! 覚悟の海外一人渡航日記

62歳、旅に出る! 覚悟の海外一人渡航日記

世界中を渡り歩いた記録を通じて人生の楽しみ方を伝える、唯一無二の旅エッセー。