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戦略的不動産投資の「勝ちパターン」 その3つのステップとは?

「お金」を取り巻く環境は大きく変化している。円安や燃料費高騰などの影響による値上げは、家計に打撃を与えており、「このままでは今の生活が維持できなくなる」と危機感を覚えている人も少なくないだろう。さらに、老後の資金問題など、考えることは山積みだ。

そうなるとお金を増やす手段、「投資」に目が向く。
株式や国債など、投資にはさまざまな種類があるが、その中でも根強い人気を誇るのが「不動産投資」である。

資金面と規模感から近寄りがたいイメージを持つ人も多いが、「収入の安定化、資産構築の両立の実現ということでいえば、取り組みやすい」と語るのが、賃貸経営のノウハウを学ぶことができる「神・大家さん倶楽部」の創設者・木村洸士さんだ。

しかし、不動産投資にはリスクもある。その中で成功への精度を高めるためには「正しい方法をマスターし、実践すること」が必要だ。そこで木村さんは著書『不動産投資は組み合わせが9割』(合同出版刊)で、自身の編み出した戦略的な不動産投資法を公開。成功する物件オーナーのノウハウを伝授している。

■不動産投資の勝ちパターン「トライアングル不動産投資」とは

木村さんの提唱する不動産投資の戦略は「トライアングル不動産投資」という名に特徴づけられる。トライアングル、つまり三角形のように3つのステップを辿って資産を増やしていくのだ。ここではその3ステップを簡単に説明していこう。

STEP1:「戸建て」への投資
最初のステップのポイントは「先の投資を見越して戸建てに投資する」こと。本丸はまだ先にあるのだが、それを見越して、そこに至るまでの過程を盤石にするために戸建てに投資をするというイメージだ。

ただ、本丸は先にあるといっても、最初のステップが最も重要には違いない。安く購入した戸建ては比較的高く売ることができ、さらに保有している戸建てを担保に融資を受けることもできるため、その後の資金面に大いに影響を与える。また、管理運営や賃貸経営など、ここで得られる経験は大きいと木村さんは述べる。

STEP2:「新築アパート」への投資
次のステップは「新築アパート」への投資だ。戸建て投資によってある程度不動産投資に慣れ、家賃収入や売却益で原資を得られたら、次は集合住宅に取り組む。木村さんいわく「集合住宅への投資は、不動産投資の要」。複数の入居者を獲得でき、安定した賃貸経営がしやすいのがアパートだ。

では、なぜ中古ではなく新築なのか? その理由として、アパートの場合、購入は金融機関から融資を受けることになるが、中古アパートと比べて新築の方が、融資が下りやすいという。また、アパート運営のリスクとして築年数や使用状況に応じて修繕が必要になるが、新築アパートの場合はそれを加味する必要がないというポイントも。

STEP3:「中古アパート」への投資
戸建て、新築アパートと経て、次は「中古アパート」への投資だ。これまでの経験を活かしてより盤石な不動産投資を実現していく。

木村さんは中古アパートを収入・資産形成の要と位置づけ、戦略的に収入・資産を拡大していくことをすすめている。中古アパートは融資が出にくいものの、物件価格そのものが安いため利回りが高く、収益率が高くなることが多い。また最初から入居者がついている場合もあり、メリットが大きい。

STEP1:「戸建て」への投資
STEP2:「新築アパート」への投資
STEP3:「中古アパート」への投資

この3つのステップを踏みながら物件を買い進めていくことで、自分の資金力を高めていきながら資産を増やしていくことができるというわけだ。

 ◇

ここでは「トライアングル不動産投資」の3ステップの概要について取り上げたが、それぞれのステップで気を付けるべきポイントや物件管理のノウハウなど、他にも知っておくべきことはたくさんある。そこは本書に詳しく書かれているので、目を通してみてほしい。

不動産投資による資産づくりは、一朝一夕にはいかない。着実に資金力を高め、拡大していく。本書はそのための戦略を教えてくれる一冊。不動産投資をこれから始めようと考えている人、不動産投資の世界に興味がある人がある人にとってはおおいに参考になるはずだ。

(新刊JP編集部)

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