新刊ラジオ第1496回 「他人を喜ばすと、幸運が押し寄せる! 他喜力」
数々の成功者を生み出した秘伝の「成功法則」。他喜力(たきりょく) は、どんな夢や目標も、“達成までの道のり”をぐっと短く、ゴールを近づけてくれる力です。本書では、これまで公開されなかった、この根源的な法則の身につけ方と、効果的な使い方を余すことなく紹介します。「世の中は、他人を喜ばした人が勝つ仕組みになっている」のです。
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成功への推進力を格段に上げる習慣
● 著者プロフィール 西田文郎さんは、株式会社サンリ代表取締役社長。日本のメンタルトレーニング研究、指導の第一人者です。30年以上前から、科学的なメンタルトレーニングの研究を始め、大脳生理学と心理学を利用して脳の機能にアプローチする画期的なノウハウ「スーパーブレイントレーニングシステム」を構築しました。日本の経営者、ビジネスパーソン、プロスポーツ選手やアスリートの能力開発指導にたずさわり、多くの成功者を生み出しています(北京五輪で金メダルを獲得した女子ソフトボール日本代表チームを指導したときは、「能力開発の魔術師」として注目されたんですよ)。 経営者だけに向けて開催している『西田塾』には全国から入塾希望者が殺到し、毎回キャンセルが出るほどの人気。門下生は数千人に上るそうです。
前回紹介した本は、『一瞬で人生が変わる恩返しの法則』でしたが、本書はそれをさらに発展させたもの。そして、『恩返しの法則』で伝えたかったであろうことを、より具体的に、実践的に書いた本です。
『他喜力』は、“他人を喜ばせる力”と書きます。これは、経営、仕事、スポーツ、私生活……。どんな目標でも、どんな夢でも、目的達成までの道のりをぐっと短くして、ゴールを近づけてくれる力なんです。
まだぼわっとしていて何のことかわからないかもしれませんが、目的達成のための工数を短くするにはどうしたらいいか? というと、「人の力を借りる」っていうのがひとつの解ですよね。一人でやるより、複数の人でやったほうが仕事は早く進みますから。
では、人の力を借りるにはどうしたらいいでしょうか? 「ビジネスパートナーを探す」 「社員やアルバイトを金で雇う」 「他社と提携して一緒に事業を進める」
……など、方法はいろいろあります。しかし、お金で繋がったパートナーより、心で繋がったパートナーの方が、マインドを共有できる分、よりよい仕事をして、成果を出すのではないでしょうか。そこで、「他喜力」なんです!
成功する人と失敗する人の大きな違い
世の中には、同じような才能を持って、同じように努力している人が大勢います。 しかし、その努力が報われて大成功する人がいれば、人の何倍も努力しているのに、いつまでたっても成功できない人もいます。
それは一体なぜなのか? その理由のひとつに、「他喜力」が関係しているかもしれません。
西田さんは、 「世の中は、他人を喜ばした人が勝つ仕組みになっている」 「努力しているのに成功できない人は、自分を喜ばすことしか考えていない」 といいます。
「また、きれいなことばかり書いてる、自己啓発の類ね」と思った人、それは誤りです。この本は世の中の道理を的確に捉えています。
人を評価をするのは、世の中です。 そして、世の中は人で構成されています。 つまり、人を評価するのは人なんです。
ですから、いくらビジネスが素晴らしくても(スポーツ界だったらいくら技術があっても)、周りにいる人から好かれていなければ、協力してもらえません。すると、成功は遠のいていきますし、たとえ成功できたとしても、いつか落とされてしまいます。
しかし他喜力があれば……つまり、他人を喜ばせることをいつも考えていれば、あなたのファンはどんどん増えていって、その人たちはあなたを応援してくれます。あなたのより大きな成功を助けてくれる人がどんどん増えていくんです。
「世の中は、他人を喜ばした人が勝つ仕組みになっている」 この西田さんの言葉には、こういった意味合いがこめられているのではないでしょうか。
周囲の人を喜ばせると、自分に何が返ってくるか
では、ここで、本の構成をご紹介しましょう。
1章「他喜力」はすべての悩みを解決する 2章「他喜力」は簡単に高められる! 3章「他喜力」を磨くと、大きなツキがやってくる 4章「他喜力」があれば、他人を自由に操れる
1章では他喜力がどういうものか、そして2章から身につけ方、効果的な使い方を解説し、4章でまとめられています。今回は4章から一部分ご紹介しましょう。
◇「他喜力」を使えば、カンタンに人を操れる(P166〜)
ここでは、「他喜力」があると、仕事にどう影響するのか、「操り力」という言葉を用いて解説しています。
さて、ここでリスナーさんに質問です。 もしあなたが、誰かからいつも喜ばせてもらっていたとしたら、その相手に対してどのような感情を抱くと思いますか?
どうでしょうか? たいてい、こんなふうに思うかもしれません。
「あの人にはいつも良くしてもらってる良くしてあげよう」 「多少の無理はきいてあげないとな」 「困ったときは助けてあげよう」
多くの人は、自分を喜ばせてくれる相手には、自分からも喜ばせようとします。 「多少の無理はきいてあげないとな」となると、もはや相手の都合の良いように自ら動こうとしてる、とも取れます。
「他喜力が高い人」というのは、「間接的に相手を思い通りに動かすことが上手な人」と言えます。
あなたは操る側か、操られる側か
でも、それはお互い様だから、操られてるなんて話じゃないでしょ?? と思った方もいるかもしれません。
しかし、西田さんは、こうも言います。
「世の中は操る側と操られる人の2種類だけ」 そして、「多くの人が、“操られる側”にいる」
世の中は、「操る人」と「操られる人」の2種類で成り立っています。 そして、数としては、「操られる人」の方が絶対的に多く、しかも、操られている人は、それに気づかずに“自発的な行為”だと思って行動していることが多いといいます。
世の中には、社員を、顧客を、流行を、社会を、政治を、時代を、お金を「操ろうとする人」がいて、それよりずっと多くの「操られている人」がいる、ということを、ちょっと意識して考えてみてください。
あなたは操る側? 操られる側?
本書の続きには、 他喜力によって人を喜びのうちに動かす「間接暗示」がどんなものかという解説、そして、「間接暗示にかかりやすい人の特徴」、「操られたくない人が物事をどのように見ればよいのか」という、視点・考え方へのアドバイスが続いています。
● まとめ ここまで紹介してきて振返ってみると、なかなか恐ろしい本だな…と思います。世の中の道理を捉えているというか、人の本質をついているというか…。きっちりと、「真実」が書かれた一冊です。 この本に興味が沸いて手に取るようなことがあれば、ぱっと見の読みやすさに騙されないように、「他喜力」の身につけ方、効果的な使い方を、しっかりと、見極めてください。
他人を喜ばすと、幸運が押し寄せる! 他喜力 |