新刊ラジオ第1462回 「3D 『脳で感じる朗読』」
昔読んだ名作文学を「3D朗読」で聴いてみませんか? 3D朗読とは、立体的で臨場感のある空間を演出した新しい朗読です。これを聴くことで、脳の中の脳幹という場所が刺激され、脳の活性化や、ひいては老化防止に期待が持てるといいます。本作では、芥川龍之介、宮沢賢治、林芙美子の有名作品5作が収録されています。3D朗読の世界にどっぷり浸かって脳を活性化、毎日の生活をイキイキさせましょう?!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
「3D音響」って知ってる?
「3D音響」とは、立体的に音が聞こえるように加工された音です。電気屋さんの音響コーナーに行くと、「5.1chサラウンドシステム」という立体感を表現できる音響システムを売っていますが、イメージとしてはあれに近いでしょう。こちらのCDも、ヘッドフォンやイヤフォンで聴くと、立体的に聞こえるように加工されており、いわゆる「3D音響効果」を加味して朗読を楽しむことができるCDなんです。
また、このCDには、「リラクゼーション効果」があり、実際、静かな部屋でひとりで聴いてると、とても心地よかったです。また、「魔術」という作品を聴いていて、雨の音が聞こえてきたのですが、本物の雨かと勘違いするほど、臨場感のある音声に驚きました。
しかし、この朗読CD、利用には諸注意があるようです。
このCDは懐かしい日本文学を分かりやすく朗読し、3Dの立体音響を加味したものです。大脳や脳幹を刺激しながら、文学の不思議な世界をお楽しみください。 心地よいと思える音量を設定し、なるべく静かな環境でゆったりとお聴きいただくことをおすすめいたします。ヘッドフォン、イヤフォンのご使用で、より臨場感が高まるでしょう。但し、体調の悪い場合や、気分が優れない、めまいがする場合は、聞くのを避けましょう。また、聴いている途中で気分が悪くなった場合は、直ちに中断しましょう。(CDのトラック1より)
ヘッドフォンやイヤフォンを使用できる環境の方は、ぜひ試して下さい。「聴いている途中で気分が悪くなった場合は、直ちに中断しましょう」とありましたが、強烈に気持ち悪くなったりするものではないので、あまりご心配されないで、気軽に朗読を聴いてみてくださいね。
脳への効果が期待できるか?
このCDを監修している、目白大学言語聴覚学科の坂田英明教授は、次のように言います。 「耳からの情報は、脳に情報を伝えるだけではなく、血液循環や呼吸、体温調節などを司る脳幹を通るため、穏やかな音読のリズムは生活リズムの是正や老化防止に期待が持てる。音は耳で聞くとhear、脳で聴くとlisten toになります。音をよく聴くと方向が変化し、知らず知らずのうちに脳の中の脳幹という場所が刺激され毎日いきいきしてきます」
朗読CDは、3枚セットで、5話の朗読が収録されています。
1枚目 「蜘蛛の糸」(芥川龍之介) 「よだかの星」(宮沢賢治) 2枚目 「トロッコ」(芥川龍之介) 「美しい犬」(林芙美子) 3枚目 「魔術」(芥川龍之介)
どの読み手さんも、とても朗読の上手なプロの方が読んでいます。朗読を試したことがない方は、ぜひこの機会にお試しください。
今回の新刊ラジオでは、「蜘蛛の糸」(芥川龍之介)の3D朗読をたっぷりお届けしました! テキストと合わせて、ご視聴下さい。
3D 『脳で感じる朗読』 |