だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1445回 「パンプキン! 模擬原爆の夏」

東京から遊びにきたいとこのたくみは何かを調べに大阪にやってきた。小学生のヒロカの住んでいる街に原爆の練習用爆弾が落とされた? 近所の「模擬原爆」の碑をきっかけに、少女は夏休みの自由研究のために「模擬原爆=パンプキン爆弾」について調べ始める。本当にあったことを小説で読む・知る  親子読んで欲しい児童文学。

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模擬原爆を学ぶ小学生の話

今年の読書感想文はこの本で決まり!という一冊『パンプキン! 模擬原爆の夏』をご紹介します。

● 著者プロフィール まずは著者の紹介です。 令丈ヒロ子さんは、児童文学作家。講談社青い鳥文庫の『若おかみは小学生!』は、累計で230万部を売り上げ、台湾や韓国でも読まれています。 宮尾和孝さんは、中村航さんやあさのあつこさんの小説の表紙・挿画などを手がけているイラストレーターで、温かみのある画風が人気の方です。

この本のテーマは、 「若者たちが戦争について考えるきっかけになってほしい」

1945年、終戦の年。 原爆投下の練習のため、模擬原爆・通称パンプキン爆弾が日本全国30都市に計49発も落とされていた、という事実をご存じでしょうか。 各地で原爆の「予行演習」が行われていた事実が明らかになったのは、なんと20年前のことでした。 ストーリーの舞台にもなっている大阪、東住吉区田辺地区のご遺族は、「ヒロシマ、ナガサキの悲劇につながる犠牲」という事実に、やり場のない怒りを抱いていたそうで「この歴史をもっと伝えてほしい」との遺族の方々の言葉に背中を押されて、令丈さんは、この小説を書かれたそうです。

内容のほうですが、大阪は東住吉の田辺に住む少女「ヒロカ」が、東京に住むいけ好かないイトコの「たくみ」を迎えにいくところから物語は始まります。

駅に着いているはずのたくみが見つからず、ヒロカは辺りを探すのですが……。

今回の新刊ラジオでは、物語冒頭をドラマ風に構成してみました。 ぜひ音声版もご聴取下さい。

パンプキン! 模擬原爆の夏

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パンプキン! 模擬原爆の夏

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