だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1385回 「東京空気公園―誰も知らない穴場満載、東京公園お散歩ガイド」

ビルの間、線路の脇、河川敷、屋上……。本書は、東京都内にあるステキな公園のガイドマップ。普段は空気のように通り過ぎる公園も、一歩足を踏み入れてベンチに腰掛けてみると、とてもステキな空間であることに気づくことでしょう。都会の喧騒から離れられる手軽な方法“東京空気散歩”のお供として、カバンに一冊いかがでしょうか?

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東京の心やすらぐ公園マップ

みなさん、公園は好きですか?

寒くもなく、暑くもなく、新緑の美しいこの季節、 公園でゆっくりするのには、とてもいい時期ですよね。

『東京空気公園』(主婦の友社/刊)は、東京都内にある大きな公園や、 有名な公園、郊外に佇む小さな公園、沿道にひっそりある公園なんかを取上げて、 tsukaoさんの言葉と写真と、マンガで紹介する、公園のガイドマップです。

● 著者プロフィール tsukao(つかお)さんは、フォトグラファー、イラストレーターとして活躍されている方です。 以前は、菅原一剛さんに師事されていました。現在は独立してフリーとして活動中で、 写真と漫画を連動させた作品の制作にも意欲的に挑戦されているそうです。

今回とりあげた本、『東京空気公園』も、まさに“写真と漫画を連動”させた一冊です。

公園を紹介するテキストは、tsukaoさんの体験を交えたエッセイのように書かれていて、 とても読みやすく、読んでいるうちに公園に行きたくなってしまうような文章です。

そして、公園でゆっくりしているうちにtsukaoさんに浮かんできたインスピレーションを、 ショートストーリーに仕立てたマンガが、メインで紹介する18箇所の公園について 掲載されています。

ほのぼのできるものだったり、自分の過去の記憶が思い出されたり…… とても面白く読むことができました。

今回、清水谷公園に行ってきました。

写真の続きはこちら 公園に行きたくなったら、エリアMAPで

公園を探すときは、巻末に付録されている「空気公園エリア別MAP」が役に立ちます。 これは本書で紹介されている公園を13のエリアに分けたもので、 自分のいる場所、行きたい場所から近所の公園を探せる地図になっています。

今日の新刊ラジオでは、 <清水谷公園>に行ってみました。

公園の中心あたりから。空を見上げればビル街が顔を出します。 喫煙者のオアシスです スダジイ 大きな鯉もいました

> 赤松の下に、休めるベンチもあります

最後に、本書より抜粋してtsukao さんのメッセージをご紹介します。

**抜粋ここから** 東京には、公園が多い。 有名なところはもちろん、普通の公園もたくさんある。 私は、ちょっと息抜きをしたいとき、よく後者の公園に行く。

そこにあるのは、ありふれた光景。 本を読む学生や、走り回って遊ぶ子ども、 犬の散歩をしてるおじさん… 公園が、空気のように、人々の生活に溶け込んでいる。 かくいう自分も、これまで公園で 他愛のない時間をたくさん過ごしてきた。 どれも些細なひとときだったけれど、 振り返れば、そういう時間の積み重ねで 日々が豊かになり、人生が彩られている気がする。

公園にいるとき、 「ここで、どんな物語が生まれるのだろう」と想像する。 浮かんでくるのは、決してドラマチックではないけれど、 誰かの日常を切り取ったような、小さくてあたたかいストーリー。 (2〜3ページより) **抜粋ここまで**

都心にも、探せば意外と公園はあるものです。 みなさんも…特に働きすぎの方、公園のお散歩もいいものですよ。

この本をバッグに忍ばせて、ぽっと時間の空いたときに、お散歩してみませんか?

東京空気公園―誰も知らない穴場満載、東京公園お散歩ガイド

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東京空気公園―誰も知らない穴場満載、東京公園お散歩ガイド

東京空気公園―誰も知らない穴場満載、東京公園お散歩ガイド

ビルの間、線路の脇、河川敷、屋上……。本書は、東京都内にあるステキな公園のガイドマップ。普段は空気のように通り過ぎる公園も、一歩足を踏み入れてベンチに腰掛けてみると、とてもステキな空間であることに気づくことでしょう。都会の喧騒から離れられる手軽な方法“東京空気散歩”のお供として、カバンに一冊いかがでしょうか?