だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1840回 「その思い込みを捨てた瞬間、何かが起こる! 「お金引き寄せ」の授業」

「引き寄せの法則」と出会い、時間的自由、経済的自由を手に入れた著者が語る、「お金引き寄せ」の授業。大事なのはお金に対する間違った思い込みを捨てる事でした。お金に対しての考え方、自分自身の見つめ方が一変する一冊です。(提供・大和出版)

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お金を引き寄せられるかどうかは、あなたの「お金に対する思い」次第!

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回の本は、著者である奥平亜美衣さんの人生を変えた「引き寄せの法則」について、「お金」にテーマを絞り、奥平さん自らが落とし込んだ「お金引き寄せ」の方法を語っています。

ここで注目しておきたいのが、奥平さんは別に億万長者ではないことです。 ご本人曰く、億単位の収入を得ているわけでも、宝くじに当たったわけでも、 会社や多額の資産を持っているわけでもないとのこと。

ただ、「自分の好きなことを仕事にしながら、毎日楽しむのに十分な収入を得て、時間的にも経済的にも自由な暮らしを獲得することができた」と述べています。

つまり、このあたりが本書で奥平さんの示すゴールなんですね。   どうでしょう、みなさん、身近で素敵に思えませんか?

ではまずは、本書の章別構成をみてみましょう。

【章別構成】

プロローグ お金から自由になる人生を始めましょう

第一章 お金と引き寄せの法則との関係性を知る

第二章 お金に対する呪縛を解く

第三章 少しずつ豊かな流れに乗ってみる

第四章 本当にやりたいことに向き合う

第五章 真の豊かさを引き寄せる

以上の全5章+プロローグで構成されています。

【あなたにとってお金とは?】

さてこの本、プロローグからいきなり考えさせられるんです。

「本書では、あなたがお金の制限から自由になり、豊かで喜びに満ちた人生を生きていくための方法をお話していきたいと思っていますが、まず初めに、現時点で、『自分にとってお金とは何か?』と考えて見ましょう。」

……皆さんにとって、お金って何ですか?

「労働の対価」「生きていくのに必要なもの」「欲しいものと交換できる貨幣」などなど、人それぞれ色々な考えがあると思います。

僕自身は「必要最低限はないと困るもの」なんて、考えていました。

ここは正解も不正解もありませんので、素直に考えてみて下さい。

あなたにとってお金とは何ですか?

その答えが出たところで奥平さんはこう言います。

「そのあなたがお金に対して抱いている思いと、あなたの現実に現れてくるお金の性質は必ず一致します。」

これなんですよ!最初に驚いたのは。

僕のお金に対する思いは「必要最低限はないと困るもの」なんですが、僕の現実では、良くも悪くも「必要最低限のお金は絶対に手に入る」という事が続いていたんですね。

若い頃、お金が無かったこともありますが、例えば、「ヤバイ!今月あと3万ほど稼がないと家賃が払えない!」なんていう時に、ピッタリ税込3万円のナレーションの仕事をもらった事がありますし、「お、今月は突発の仕事が入って、予定より5万円多く稼いだぞー」っていう時に、友人の結婚式と、親類のお葬式、パーティのお誘いで合わせて5万円ピッタリ使う、なんてこともありました。

奇妙な偶然かもしれませんが、僕は何となく、「大体、お金ってものは、プラマイゼロになるようになってるのかなぁ」なんて考えて過ごしてきました。

でもその原因が、僕自身の「お金に対する思い」から来ているのなら、変えられるんじゃないか?

そう感じて、驚いたんですね。

【お金から自由になるために実行した4つのこと】

さて、本の内容に戻りましょう。

「引き寄せの法則」で人生を激変させた奥平さんが、お金に関して行ったことは、大きく4つあるそうです。

本書より、奥平さんが「お金から自由になるために実行した4つのこと」をご紹介しましょう。

1)お金に関する「引き寄せの法則」を知って理解する

2)お金に対する思い込みや抵抗を見つけ、それを、少しずつ変えていく

3)毎日の生活の中で、「不足」を感じる部分ではなく、「充足」を感じる部分を積極的に探す

4)お金を得る手段を、好きではないがお金のために仕方なく選んでいたことから、好きなことへと変えていく。それによって、お金を稼ぐことを、「大変なこと」という思い込みから「楽しいこと」へと変えていく。

この4つだそうです。

そして、この4つが、本書の第一章から第四章にそれぞれ対応しているんですね。

なので、本書を順番に読み進め、実践していけば、奥平さんと同じ、ゴールへと辿り付けるというわけなんです。

ちなみに、この4つの事柄を奥平さんが実践し現在の状態へとたどり着いた期間は、たったの1年半だったといいます。

1年半で人生って変わってしまうものなんですね。

そのために必要なことは、全て本書に書いてありますので、興味のある方はまず読んで実践してみて下さい。

◆著者プロフィール 奥平亜美衣さん、1977年兵庫県生まれ、お茶の水女子大学卒業。 大学卒業後、ロンドンに約半年、バリに約4年滞在後、日本へ帰国。 普通の会社員兼主婦生活を送っていましたが、2010年『アミ小さな宇宙人』(徳間書店)という小説に出会いスピリチュアルの世界へ足を踏み入れます。 その後、「引き寄せの法則」を知り、実戦したところ、現実が激変。 この内容を綴ったブログが一躍人気となり、本の出版という夢まで叶えました。 現在は会社員生活に終止符を打ち、執筆業に専念され、時間的自由と経済的自由を手にされているそうです。

「お金持ち」を定義するものは金額の大小ではない!

それではここから先は、僕が特に気になった場所、いいなと思った場所をピックアップしてご紹介しましょう。

【本当のお金持ちとは?】

まずは第1章からこんなお話。

実は日本人の平均的な年収を稼いでいる人は、世界基準でみればトップクラスのお金持ちになるんです!

2015年2月時点でのデータですが、仮に年収が300万円あるとすれば、それは世界の上位1.67%に入ります。

どうでしょう?

年収300万円で「お金が欲しい」「お金が足りない」と嘆いている方、実はお金の価値って、だいぶ相対的なものなのだなと気づきませんか?

そして、世界上位約1%に入っている方が、「自分はお金持ちではない」と思っているとしたら、本当のお金持ちとは、どんな人なのでしょうか?

ここで、奥平さんは、「お金」というものの価値は変わるものだとして、本当のお金持ちについて、次のように語ります。

「お金持ちであったり、豊かな人であるということは、年収や貯金の額や所有している資産の大小によるのではなくて、あなたの心の状態にかかっているのです。」

そう、つまりは、「充足している」「足りている」と感じている人こそが、本当のお金持ちであり、金額や資産の大小を気にしている人は、いつまでも「自分はお金持ちではない」と思ってしまうのです。

ですから、本書では、そういった事を含む「お金に対する思い込み」を捨てることを薦めているんですね。

【お金が欲しいのか、欲しくないのか】

続いては二章から、ちょっと変な質問に見えますが、奥平さんは読者にこう問いかけます。

「あなたはお金が欲しいのですか?欲しくないのですか?」

こう聞かれたとき、はっきり答えられる人は少ないかもしれません。

「欲しくない」と答えた人は、お金に対して何らかの思い込み、例えば「お金を稼ぐのは苦しいこと」「自分が稼いだ分他人が不幸になる」などの考えを持っているのかもしれませんね。

一方で「お金が欲しい」と答えた人は、あなたが本当に欲しいのは「お金」なのでしょうか?

それとも「時間的自由」「経済的自由」「自分がやりたいことをやれる環境」なのでしょうか?

こんな感じで「お金に対して正直に向き合うこと」を続けていくと、本当に自分が欲しいと思っているものや、本当に自分が欲しいと思っているものに辿りつくのを妨害している無意識的な思い込みに気づいていけるはずです。

そこをクリアにして、「お金に対して」また「自分に対して」正直になることによって、「引き寄せの法則」は発揮されていくのです。

……この辺りは、すでに「引き寄せの法則」をご存知の方は、よく分かっていらっしゃると思います。

【まとめ】

さて、そろそろまとめに入ろうかと思います。

今回の紹介では、本書の前半部分しか、詳しくお話できませんでした。

本書の後半では「お金」についての思い込みを捨てた後、つまり、自分自身の生活や人生観などを素直に見つめ、行動を変えていくことについて書かれています。

全体を読んだ感想としては、「お金に対しても」「自分の人生に対しても」正直に向き合う事が、まずは大切で。

そのために、この本は、僕らに考えるきっかけを与えてくれる一冊だと思いました。

そして、最後には「豊かさ」とは何か?という大きなテーマを考えるきっかけも与えてくれます。

「お金が欲しい!」「お金が無い!」「稼ぐのはつらい!」

そう思っている方こそ、素直な気持ちで本書を読んで欲しいと思いました。

まずは、騙されたと思って、お手に取ってみて下さい。

その思い込みを捨てた瞬間、何かが起こる! 「お金引き寄せ」の授業