だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1761回 「透明カメレオン」

ラジオパーソナリティの桐畑恭太郎は、容姿は冴えないが、人を引き付ける魅力的な声の持ち主。
ある雨の日、行きつけのバー「if」で仲間たちと飲んでいると、不審な物音が外から聞こえてきた。何事かと思いつつも、特に変化があるわけでもなく、恭太郎たちは再び飲み始める。そんな時、びしょ濡れになった美女が店にやってきた。
様子がおかしいその女性に恭太郎たちが不審の目を向けていると、一言、彼女がとある言葉を発した――。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

なんと、道尾秀介さんが『作家生活10周年記念』の作品を書かれたということで、今回は、その最新作をご紹介させていただきます。

いったいどんな物語なのか、楽しみですね。早速、内容を見ていきましょう。

巷ではそれなりの視聴者を持ち、人気があるラジオ番組『桐畑恭太郎の1UPライフ(きりはたきょうたろうのわんなっぷらいふ)』。

ラジオのパーソナリティである桐畑恭太郎は、見た目は冴えないのですが声が非常に魅力的な男性。

そんな彼は、行きつけのバー「if」で仲間たちと過ごす毎日を、面白おかしい話に作り変えてリスナーへ届けています。

ある雨の日、恭太郎はいつも通り仲間たちと「if」で飲んでいたのですが、そこへびしょ濡れになった美女が迷い込んできました。

常連ばかりのこの店には珍しい一見の客。しかも様子がおかしい。

そして彼女は何か頼むでもなく、入口付近に立ち尽くし、ただ一言「コースター」とつぶやいて、去っていきます。

恭太郎たちは呆然と謎の客を見送るのですが、そんな中、常連の一人が彼女のつぶやきの真の意味に気が付いたのです。

果たして、謎の美女の真意とは――?

物語の一部をドラマにしましたので、ぜひ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 道尾秀介さんは1975年生まれ。 2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、2005年に同作にてデビューされました。2005年に上梓された『向日葵の咲かない夏』が2008年に文庫化されてベストセラーとなります。 2011年には史上初となる5回連続候補を経て『月と蟹』で第144回直木賞を受賞されています。他著に『鬼の跫音(おにのあしおと)』『球体の蛇』『笑うハーレキン』『鏡の花』『貘の檻』など多数あります。

透明カメレオン

透明カメレオン

透明カメレオン

ラジオパーソナリティの桐畑恭太郎は、容姿は冴えないが、人を引き付ける魅力的な声の持ち主。
ある雨の日、行きつけのバー「if」で仲間たちと飲んでいると、不審な物音が外から聞こえてきた。何事かと思いつつも、特に変化があるわけでもなく、恭太郎たちは再び飲み始める。そんな時、びしょ濡れになった美女が店にやってきた。
様子がおかしいその女性に恭太郎たちが不審の目を向けていると、一言、彼女がとある言葉を発した――。