だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1752回 「ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)」

空き巣をして逃げている途中だった敦也、翔太、幸平の3人は、逃亡用の車の故障で、近くの廃屋で夜を明かすことに。
看板の文字が掠れて読めないほどになっていたその廃屋の名前は『ナミヤ雑貨店』。
一昔前に悩み相談を受ける雑貨店として、地元で話題になった店のようだった。
そこで、彼らは不思議な現象に巻き込まれることに――!

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回は待望の文庫化記念ということで、東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』をご紹介。

なんと文庫版発売から一週間で90万部を突破しているとのことです!

それでは、早速内容を見ていきましょう。

将来に希望が持てず、空き巣をして逃げていた3人の男・敦也、翔太、幸平は、逃走用の車が故障し、夜を明かすための場所を探していました。

幸い、近くに翔太が見つけた廃屋があるらしく、一夜をそこで過ごすこととなったのですが、彼らはその廃屋で不思議な出来事に遭遇することになります。

廃屋の名前は『ナミヤ雑貨店』。

そこは、店主が趣味で悩み相談をしていたようで、郵便投入口に相談を入れると、翌日、店先の牛乳箱の中に回答が入っているというものでした。

しかし、それはとうの昔の話。

現在、廃屋であるナミヤ雑貨店に悩みごとの相談など来るはずがないのですが、なぜか、彼らの元に1通の手紙が届きます。

開いてみるとそれは、悩みごとが書かれた手紙。

怪訝に思いながらも、妙なやる気を出した幸平と翔太は、返事を代わりに書いて牛乳箱に手紙を入れました。

そこへ、指紋が残っているとまずいということに気付いた敦也が、あわてて牛乳箱から手紙を回収しようとするのですが、なぜか手紙はすでに無く……。

困惑する敦也、翔太、幸平。

その雑貨店では、いったい何が起こっているのでしょうか。

ここからは、本編のドラマをお聴きください。

◆著者プロフィール 東野圭吾さんは、1958年、大阪府生まれ。 85年に『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。99年に『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年に『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。 そして2014年からは直木賞の選考委員となっています。

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)

空き巣をして逃げている途中だった敦也、翔太、幸平の3人は、逃亡用の車の故障で、近くの廃屋で夜を明かすことに。
看板の文字が掠れて読めないほどになっていたその廃屋の名前は『ナミヤ雑貨店』。
一昔前に悩み相談を受ける雑貨店として、地元で話題になった店のようだった。
そこで、彼らは不思議な現象に巻き込まれることに――!