新刊ラジオ第1736回 「神様の裏の顔」
坪井誠造、享年68歳。彼の葬儀に参列した人々は皆一様に涙を流し、口々に「神様のような人だった」と故人を偲ぶ。そんな中、坪井の娘・元同僚・教え子・隣人など七人の男女は坪井との思い出を振り返りながらも、彼の隠された「裏の顔」を知ることになる。元お笑い芸人が描く第34回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
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概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回はミステリのご紹介。
舞台は、68歳で亡くなった坪井誠造という男性の葬儀。
彼は教育者として聖職にその身を捧げ、学校の校長を務め、退職後もNPOの活動を通じて、教育に携わり続けてきました。
葬儀には彼を慕う多くの人たちが訪れ、口々に「あの人は神様のような人だった」と零しながら悲しみの涙を流します。
そんな中、家族を含め、坪井と縁のあった7人の男女が葬儀に参列しています。
坪井の娘で喪主の晴美(はるみ)と、その妹・友美(ともみ)。
坪井の元教え子でアラフォーの男・斎木直光(さいき なおみつ)。
ゴリラに似た元同僚の後輩教師・根岸義法(ねぎし よしのり)。
不登校の過去を持ちながら坪井のおかげで卒業でき、今は坪井の経営するアパートの住人でもあるギャル・鮎川茉希(あゆかわ まき)。
そのアパートの隣の家に住むおばあさん、香村広子(こうむら ひろこ)。
そして、やはりアパートの住人であるお笑い芸人の寺島悠(てらしま ゆう)。
7人は生前の坪井との過去を思い返していくのですが、それぞれの思い出が 徐々に、誰も知らなかった坪井の「裏の顔」を浮かび上がらせていくことに なるのですが……。
ここからは、本編のドラマをお聴きください。
◆著者プロフィール 藤崎翔さんは、現在28歳。高校卒業後に上京し、2010年まで「セーフティ番頭」というコンビで6年間お笑い芸人として活動していた方ですが、本作で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、作家デビューをされました。
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