新刊ラジオ第1727回 「小森谷くんが決めたこと」
「僕、お医者さんに、余命2カ月って言われたんですよ」
都内に住む三十代の男性・小森谷くん。彼は平凡なようで、決して平凡ではない人生を歩んできた。
作者が長きにわたるインタビューを経て、“普通”の男の半生を描く!
フィクションとノンフィクションが交錯する、恋多き男の成長物語!!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回は面白い試みに挑戦した小説のご紹介。
実際に存在する一般人の男性に取材をし、そこから作者が物語を構築していくという方法で描かれています。
早速内容を見ていきましょう。
中村さんは、「男子の小説が読みたい」という編集者の思いつきにより、都内に住む小森谷くん(三○代前半)という男性を取材することになります。
小森谷くんはいたって平凡な男性。何か突出した技術や知識は一切ありません。
しかし、彼は普通なようで、普通でない人生を歩んでいました。
幼いころから恋多き人生で、告白してはフラれ、告白してはフラれの学生時代を過ごす小森谷くん。
高校時代には後に一生の親友とも言える人物とも出会い、その人生に深みが出てきます。
様々な経験を経て、小森谷くんは徐々に人として成長していきます。
そして、“余命2カ月”からの生還。
医者から余命2カ月と宣告されつつも生還を果たした彼の人生とは、いったい、どのようなものだったのでしょうか。
フィクションとノンフィクションの融合、今回はその物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。
◆著者プロフィール 中村さんは1969年、岐阜県生まれ。芝浦工業大学工学部工業経営学科卒業。 2002年『リレキショ』で第39回文藝賞受賞しデビューしました。 2004年に『ぐるぐるまわるすべり台』で第26回野間文芸新人賞受賞。 他著に『デビクロくんの恋と魔法』『トリガール!』『100回泣くこと』などがあり、『デビクロくんの恋と魔法』は2014年11月に映画が放映されます。
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