新刊ラジオ第1699回 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた (角川文庫)」
――真実っていうのは、骨に似ている。
米飯の森でフィールドワークをしていた正太郎、櫻子、磯崎の三人。
嬉しそうにウサギの死体を掲げる櫻子に正太郎はうんざりとしながらも、ゆったりとした時を過ごしていた。
しかし、一本の電話により磯崎の様子が急変。すぐに帰らなければならないという。
いったい何が起こっているのか。
骨好きお嬢様と平凡な高校生による大人気キャラミステリ、待望の最新巻!
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概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
以前にもご紹介した『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』という小説、なんとシリーズ累計30万部を突破ということで、今回はその最新巻を紹介しようと思います!
それでは、早速内容を見ていきますが、初めての方もいらっしゃると思いますので、簡単にあらすじから。
この物語の主人公は平凡な高校生の少年・館脇正太郎。
彼は、美人でお嬢様という属性を持ちながら、三度の飯よりも骨が好きという残念な嗜好を持つ九条櫻子のお屋敷に呼ばれたり、骨探しを手伝わされたりしています。
しかし、櫻子はただ残念な美人というわけではなく、骨を組み立てる標本士であり、死体に関する知識も豊富ということもあって、警察が舌を巻くほど検死の能力を持っているのです。
それ故に正太郎は死体と出くわすことが多く、巻き込まれる形で様々な事件と関わってしまうというのがこの物語ですね。
さて、今回ご紹介するお話ですが、季節はハロウィンも終わった初冬。
正太郎は櫻子、担任教師の磯崎とともにフィールドワークへ出かけます。
主な目的はもちろん櫻子の骨探し。
正太郎はその付き添いで、磯崎は話を聞いて一緒についてきた形になります。
磯崎は大の花好きで、櫻子が一人で黙々と骨を探す中、正太郎に目についた花の解説をし、なんだかんだでゆったりとした時を過ごしていました。
しかし、そこで磯崎携帯が鳴り響き、内容を聞いた彼の様子がおかしくなります。
いったい何が起こったのか。
今回、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。
■出演(敬称略)
館脇正太郎:梶裕貴 九条櫻子:小清水亜美 磯崎:比留間俊哉
◆著者プロフィール 太田さんは北海道札幌市出身。 小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となりました。 2012年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ電子書籍大賞ミステリー部門優秀賞受賞。同作は30万部を突破する人気シリーズとなっています。
櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は十一月に消えた (角川文庫) |