新刊ラジオ第1687回 「生命保険の嘘: 「安心料」はまやかしだ」
「生命保険?入っておけば安心だよね」という結論は危険です!生命保険の売り手は、消費者が感情に流される事を前提に商品を開発・販売しています。「生命保険ってよく分からない」という人は、保険会社の都合の良い商品を選んでしまうかも。本書では、元保険営業マンとFPの著者二人がタッグを組み、行動経済学を元に、保険のウラ側と賢い消費者への道を指南してくれます。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
本書の著者のお一人である後田さんは、大手保険会社で10年間・代理店で5年間、保険を売ってきた、いわゆる保険のプロでした。
但し、2007年に「生命保険の罠」という本を出版し、その後は講演活動や保険の有料相談などに携わるようになり、現在は保険の営業はしていないそうです。
後田さんは、保険を買う人のなかに「将来への漠然とした不安などを理由に非合理的な選択を行う」人が多い、という問題意識を持っているそうです。
つまり、「生命保険って難しい、なんかよく分からないけど、入っておかないと不安だから、とりあえずプロの言うとおりに入ってみるか」という人に、警鐘を鳴らしているんですね。
しかし、保険相談や講演を通して、人々に保険に対するリテラシーを伝えてきた後田さんは、今ここである種の限界を感じていると言います。
それは「どうしても、世の中には非合理的な選択をする人が後を絶たない」こと。
頭の良い人は、そろそろ気づいたでしょうか?
そう、経済活動における人間の非合理的な選択、というのは「行動経済学」の分野ですよね!
というわけで、後田さんは、行動経済学のスペシャリストとして、もう1人の著者、大江英樹さんとタッグを組み、セミナーを行い、この本の執筆にも至った、というわけです。
今回は、それぞれの分野のベテランである著者お二人をスタジオにお招きして、 お話を伺いました。
どうぞ、本編をお聴きください。
◆著者プロフィール 後田亨さんは、1959年長崎県生まれ。 1995年にアパレルメーカーから日本生命へ転職、10年間営業職として在籍した後、2005年に、複数者の保険を取り扱う代理店に転職。 2012年より一般社団法人バトン「保険相談室」代表理事。
大江英樹さんは1952年大阪府生まれ。 大学卒業後、野村證券に入社。個人資産運用業務、企業年金制度のコンサルティング・運営管理業務などを手がける。 2012年、株式会社オフィス・リベルタスを設立、現在は同社代表取締役。
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