新刊ラジオ第1671回 「ネガポ辞典 実践編―ネガティブな言葉をポジティブに変換」
見方を変えればプラスになる。様々なメディアで大反響! 話題のアプリの書籍化、『ネガポ辞典』の続編がより使える実践編となって登場! “ネガティブな言葉をポジティブに言いかえる=ネガポ変換”の用例を、マンガ、イラストで分かりやすく紹介。一般公募した「あなたのネガポ大募集」の優秀作品も大量に収録。前向きに考えるクセ=ネガポ変換で、あなたもお得な人生を送ろう!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
本書は、2012年9月に刊行された『ネガポ辞典』の続編、『ネガポ辞典 実践編』です。
ネガティブな言葉をポジティブに言いかえる(変換する)というコンセプトで、iPhoneのアプリからスタートした、ネガポ辞典。
本書では、マンガやイラストを多用することで、日常で使える方法をわかりやすく、より実践的な形で提案しています。
◆著者プロフィール 著者のネガポ辞典制作委員会、蠣崎明香莉さん、萩野絢子さんは、 北海道札幌平岸高等学校デザインアートコース在学中に、全国高等学校デザイン選手権大会(デザセン2010)において、「ネガポ辞典」を高嶋 結菜さん、吉岡 隆教諭とともに提案、第3位を受賞。審査委員長の小山 薫堂氏に元気になれる「心のアプリ」と絶賛されたアプリは、2011年6月にリリースされ、現在二人はそれぞれ、札幌学院大学で心理学、道都大学でデザインを専攻し、バージョンアップに取り組んでいます。
こんなときにこのひと言! イラストで見るネガポ変換
伝え方ひとつで印象はこんなに変わる! そんなネガポ変換のいちばんの特徴をイラストで紹介している本項から、シチュエーション別の例をご紹介します。
≪シチュエーション≫イベントを企画したが、参加人数は5人未満だった。
こんなときにネガティブなフレーズを使用すると「参加人数が少ない」となります。
では、こちらをポジティブに変換してみましょう。
・アットホームな雰囲気をつくれる 少人数だからこそ、座談会や交流会のような、穏やかな雰囲気をつくることができる。
・リラックスして臨める 参加者のみなさんと呼吸を合わせることができるため、焦って走りだしてしまう恐れがない。
・ひとりひとりの話をじっくり聞ける 時間に余裕が生まれるので、ゆとりをもって傾聴できる。
以上を踏まえて例文を見てみましょう。
シチュエーション:イベントを企画したが、参加人数は5人未満だった。 ネガティブな使用フレーズ:「はあ。参加人数が少ないなんて、ショックだな…」
ポジティブな使用フレーズ:「おお! 今日は少人数なんだ! アットホームな雰囲気つくれそうだね!」
もう一つ、ご紹介しましょう。
≪シチュエーション≫朝、悪夢にうなされて目を覚ました。
こんなときにネガティブなフレーズを使用すると「悪夢で目が覚めた」となります。
では、こちらをポジティブに変換してみましょう。
・夢で本当によかった 現実じゃなくて幸いだった。
・タダでホラームービーを楽しんだ こんなスリリングな映像を見たというのに、なんと代金は無料である。
・シミュレーション もし実際に同じ状況になったらどういう行動をとるか考えるための、よいシミュレーションとなる。
以上を踏まえて例文を見てみましょう。
シチュエーション:朝、悪夢にうなされて目を覚ました 。
ネガティブな使用フレーズ:「あー、朝から悪夢で目が覚めちゃったよ…」
ポジティブな使用フレーズ:「あー、朝からタダでホラームービー楽しんじゃったよ!」
では、ここからはネガポ辞典制作委員会がしぼり出した最新フレーズをいくつか紹介していきましょう。
ネガポ辞典制作委員会による最新ネガポ辞典
ネガティブな使用フレーズ:【期待はずれ】
こちらをポジティブ変換すると以下のようになります。
・PR力がある 宣伝がうまかったからこそ、今手元にある。
・改善の余地がある 粗削りなところを磨けば、もっとよくなる。
・ブレイク商品 暇つぶしに使用したり、雑談のネタにするなど、ブレイクタイムに活用できる商品である
つづいてはこちら。
ネガティブな使用フレーズ:【抽選にはずれる】 こちらをポジティブ変換すると以下のようになります。
・運をとっておいた もっと大事なときのために運をとっておいた。
・きっと悪いものにもあたらない 車や病気にもきっとあたらない。
・譲った よりあたることを望んでいた人に、心やさしいことに当選を譲ったのだ。
もうひとつご紹介しましょう。
ネガティブな使用フレーズ:【方言が伝わらない】 こちらをポジティブ変換すると以下のようになります。
・盛り上がる 「今のどういう意味なの?」というひと言から話がはずむ。
・視野が広がる 自分にとっての当たり前が、人にとってはそうではないということが学べる。
・地元の魅力を伝えるチャンス 方言には、その地域ならではの色や温かさが宿っている気がする。
以上、ネガポ辞典制作委員会の考案した最新フレーズをご紹介してきました。
では、ここからは、2013年に広く募集した「あなたのネガポ大募集」の応募作品を辞典にまとめた中から、よりリアルなフレーズをご紹介します。
あなたの「ネガポ大募集」応募作品
ネガティブな使用フレーズ:【アラフォーになり太った】 こ ちらをポジティブ変換すると、
・女ざかりを迎え、グラマラスになった 現実を前向きに受け止めようと自分自身に言い聞かせたいフレーズ。
ネガティブな使用フレーズ:【今の仕事に向いていない】
こちらをポジティブ変換すると、
・向いていなくても務まっている 実は万能である。
ネガティブな使用フレーズ:【恐妻家】
こちらをポジティブ変換すると、
・無料サファリパーク わざわざ遠出しなくても、家に帰ればサファリパーク。
ネガティブな使用フレーズ:【結婚できない】
こちらをポジティブ変換すると、
・一生トキメキ いつ運命の人にめぐりあえるかと、一生ドキドキしてトキメキを感じることができる。
ネガティブな使用フレーズ:【ネガティブ】
こちらをポジティブ変換すると、
・超ポジティブの原石 最初から前向きな人より、後ろ向きな人が前向きになったときこそ超ポジティブになれる。
■ まとめ
ネガポ辞典、いかがでしたか。
今回取り上げた辞典形式の内容以外にも、本書では、「ネガポ辞典とはいったい何? 」ということがわかるマンガや、文字で上手に感情を伝えるヒントになる、ケータイの文章でのネガポコミュニケーション等が、イラストを使ってわか りやすく紹介されています。
ものは言いよう、ネガティブな言葉をポジティブに言いかえる、ネガポ変換。
本書を参考に、みなさんもぜひ、ご自身のネガポ変換を考えてみてください。
ネガポ辞典 実践編―ネガティブな言葉をポジティブに変換 |