新刊ラジオ第1665回 「北天の馬たち (単行本)」
横浜・馬車道にある喫茶店「ペガサス」で働く毅志は、二階に「S&R探偵事務所」を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うようになる。それから2年が経ったある日、皆藤と山南はある人物を陥れるための仕事を受け、毅志も手伝うことになるが、付き合いを重ねるうちに、毅志はふたりに対してある疑問を抱きはじめる……。ミステリアスでどこまでも優しい探偵たちの友情に心震える探偵サスペンスです。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回は探偵サスペンスもののご紹介。
主人公は、横浜・馬車道にある喫茶店「ペガサス」の店長・毅志(たけし)。
父親の死後、母親と一緒に喫茶店を切り盛りしていて、「ペガサス」が入って いるビルは毅志の母親がオーナーなんですね。
ある日「ペガサス」の二階に、口ひげがトレードマークの皆藤普とモデルのような顔立ちの山南涼平という、人当りの良い二人が「S&R探偵事務所」を開きます。
父親の死後、若くして喫茶店のマスターに納まってしまった毅志は、日頃から世間と切り離されているように感じることがあり、そんな毅志にとって、皆藤と山南は未知の世界を感じさせてくれる憧れの存在になります。
そこで毅志は、探偵の仕事を手伝わせてほしいと申し出ます。
かくして、毅志は「S&R探偵事務所」の三人目のメンバーとして、喫茶店の 仕事の傍ら、探偵業を手伝うようになります。
そして、皆藤と山南が事務所を開いてから2年ほどが経ったある日、毅志は ある仕事を手伝ってほしいと二人から頼まれます。
では、物語の一部をドラマにしましたので本編をどうぞ。
◆著者プロフィール 貫井 徳郎(ぬくい とくろう)さんは、93年に『慟哭』という作品でデビュー。 2010年、『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞。『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞を受賞しています。
北天の馬たち (単行本) |