新刊ラジオ第1657回 「幻獣少年キマイラ (角川文庫)」
身体の奥に潜む獣に貪り喰われる――そんな悪夢を見る以外は、ごく平凡な日々を送っていた美貌の高校生、大鳳吼。そんな彼の日常はとある事件をきっかけに大きく動き出す! 同じ高校に通う九十九三蔵との出会い。学園を支配する謎の上級生、久鬼麗一との邂逅。
数奇な運命が絡み合い、大鳳を獣の道へと誘う――!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回紹介するのは、実に30年以上も続いている作品で、夢枕獏さんのライフワークといっても過言ではない作品「幻獣少年キマイラ」。
では早速、その内容を見ていきましょう。
この物語の主人公は、容姿端麗な高校生「大鳳吼(おおとりこう)」。
彼は、物心がついたときから、自分の身体が獣に貪り喰われる夢を見ていました。
しかし、現実にそうなっているということはなく、ごく平凡な日々を送っていたのです。
そんな時、とある事件をきっかけに同じ高校に通う「九十九三蔵」、そして「久鬼麗一」と出会うことで、大鳳の運命が大きく変わることになります。
円空拳の使い手「九十九三蔵」、西城学園の支配者「久鬼麗一」。
そして、美貌の高校生「大鳳吼」。
彼らをとりまく運命とは――。
今回、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。
◆著者プロフィール 夢枕獏さんは1951年、小田原生まれ。『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞、『大江戸釣客伝』で第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、第46回吉川英治文学賞など多数受賞されています。
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