新刊ラジオ第1654回 「光秀の定理」
永禄3年、京都の街角で三人の男が出会った――。
剣の達人なら食い詰めた素浪人、路上で博打を生業とする謎の坊主、そして名家の出ながら一族もろとも落魄し、その再起を図ろうとする男。
この三人の出会いが戦国の世に大きな流れを作り出す!!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回紹介させていただくのは、歴史小説。
著者の垣根さんは歴史小説を書くことが初めてとのことですが、どのような内容なのか、見ていきましょう。
時代は永禄3年、西暦でいうところの1560年ですね。
京の街角で3人の男たちが奇妙な縁から絆を深めていきます。
まず1人目は、故郷から飛び出し、京までやってきた兵法者・新九郎。
新九郎は剣の達人で、自分の芸一つで食べていこうとしていましたが、うまくいかず銭もなくなり、辻で追い剥ぎをすることになってしまいます。
そんな時に出会うのが愚息という法名を持つ男。
賭け事を生業としている謎の坊主ですが、ほとんど負けしらず。
そしてその賭け事で勝ち続ける様が、後にまわりの人物に大きな影響を与えます。
そして最後の1人が、明智十兵衛光秀。本能寺の変を起こした人物として有名な武将ですね。
賭け事で愚息が勝ち続ける理由がわからず、そのからくりに長く悩まされることなり、後に重要な場面でその答えと向き合うことになります。
今回、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。
◆著者プロフィール 垣根涼介さんは1966年、長崎県生まれ。 2000年に『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビューしました。 その他の著書に『ヒートアイランド』シリーズ、『ゆりかごで眠れ』『月は怒らない』『狛犬ジョンの軌跡』などがあります。
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