だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1643回 「天」

納税額日本一の実業家として有名な斎藤一人さんと、その一番弟子の柴村恵美子さんの共著。『器』、『運』に続くシリーズの完結編です。今回のテーマは『天』。「天のしくみ」とは? 「天を知り、天を味方にする」とはいったいどういうことなのか? 『天』とつながる生き方をすれば成功できるというのですが・・・。その実践方法を詳しく解説していきます。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

以前にも新刊ラジオでは、一人さんの著書、『器』『運』と紹介してきましたが、今回紹介するのは、シリーズ3部作の完結編です。

テーマは、『天』。

本の中で一人さんはこう述べています。

「私は不思議と、人生という旅路で一度も道に迷ったり、来た道を後悔したりしたことがありません。なぜかというと、岐路に立ったときは、必ず天が示す道を進んできたからです。それはまるでナビゲーション・システムを持っているようなものです。そして私はそのナビを、天から与えてもらったと思っているんです。でもそれは特別なことではありません。天はだれに対しても常に道を示しています」

柴村さんもまた、一人さんの教えに従って、「天とつながる生き方」を実行しています。

人が、『天』とつながる生き方をしているときは、感動と喜びがあるそうです。

けれども、逆に『天』とつながっていないときには、人の心は不安と恐れが生じてしまうのだそうです。

では、一人さん、柴村さんの仰っている、『天』 とはいったい?

◆著者プロフィール 著者の斎藤一人(さいとう・ひとり)さんは、銀座まるかんの創設者。 納税額日本一の実業家として知られています。 また、著作家としても活躍なさっており、心の楽しさと、経済的豊かさを両立させるための著書を何冊も出版されています。

柴村恵美子(しばむら・えみこ)さんは、銀座まるかんグループの代表。18歳のとき指圧の専門学校で、斎藤一人さんと出会います。 数年後、一人さんの肯定的で魅力的な考えに共感し、一番弟子としてまるかんの 仕事をスタートさせました。 その後は、東京や大阪をはじめとする、13都道府県のエリアを任されています。

「天」とは?

本の中で、ひとりさんは、『天』について詳しく解説しています。

私たちが考えている『天』と、一人さんの信じている『天』とはちょっと違います。

一人さんは、『天』 は宇宙であり、その宇宙の中心には「大霊(たいれい)」と呼ばれるものがあって、それは絶対的な神の存在なのだといいます。

そして、私たちの魂は、この大霊の一部であって、魂を成長させるために、私たちは生まれてきたと、一人さんは言います。

魂を成長させることが、この世に生まれてきた意味なのだそうです。

いまの環境も全て、自分が最も成長しやすい環境を選んで生まれてきたのです。

たとえば、貧乏な家に生まれた人は、貧乏なほうが魂の成長に役立ち、魂の成長がしやすい親を選んで生まれてきて、そこにはまた魂の成長に役立つ兄弟がいたりするのです。

会社に行けば、そこには魂の成長に役立つ部長がいて、それもまた自分で選んだものだといいます。

魂の成長が生きていく意味だとすれば、問題が起きた時にどうすればいいのかが分かってくるというのです。

では、どうすればいいのでしょう?

それは、魂が成長するには何をすればいいのかを考えれば答えが出てきて、よりよい道へと導いてくれます。

具体的に言ったほうが分かりやすいと思うので、ここは本文をそのまま読みますね。

「借金だらけの人は、そのほうが魂の成長がしやすいんだよ。なぜかって、お金のない人って必ずお金の悪口を言ってるの。 「人生は金じゃない」とかって言うんです。お金がない人は、お金がなくてもいじけないっていう修行なんです。これってすごく難しい修行なんだよ。お金持ちは、お金があっても威張らないっていう修行だからね。つまり、お金持ちになったからといって威張ることなく感謝して生きるのが、その人にとっての魂の成長なんです。 けれど、商売の才能があってお金儲けしたからといって、それで天の神様はほめてはくれません。 たとえば、いつも怒ってばかりいる郵便局の局長より、いつも笑顔で「おばあちゃん、元気?」とかって人にやさしく、明るく仕事をしている郵便配達員のほうが、局長より役職は下でも。神様的には○(まる)なんです」(P20より抜粋)

どうです?分かりました?

自分に嫌なことが続く、うまくいかない、などと思っていたら、それは魂的に成長しない解決策を取っていたからなんですね。

だからそんなときは、「魂的に成長する解決策ってなんだろう?」って考えればいいんんですね。

そしてさらに幸せになるためには、魂を成長させることを常に考え行動する以外にも、いくつかやらなければならないことがありました。

それはどんなことなのでしょう・・・。

魂を成長させる

本の中には魂を成長させるための方法がいくつも紹介されています。

ひとりひとりに必ず付いているという守護霊との付き合い方の話、願い事が叶うメカニズムの話、必ず変えることができる「さだめ」の話、天から教わった成功の法則など、魂が成長するために必要な事柄を分かりやすく丁寧に教えて下さっています。

そして、後半では、一人さんの一番弟子・柴村さんが、実際に一人さんの教えを実践して得た、成功の軌跡が載っています。

柴村さんが困難に阻まれてしまったとき、不安になってしまったときに、一人さんがどのようなアドバイスをしてくれたのか、その時に、柴村さんはその教えをどのように実行していったかなどのエピソードが書かれています。

柴村さんは、一人さんの教えをもとに、

「天が味方をする生き方」 「天の声を聞く」

ということを常に実行しておられます。

ひとつ紹介しますと、

天が私たちに望んでいるのは依存ではなくて、自立だと、柴村さんは言います。 まずは自分が自立して、人に何かを与えて、それから、「あなたもわたしも」とお互いに人の幸せを願える人になっていくのがよいのだそうです。 神様に依存している人には、お賽銭をたくさん出したら神様が願い事を叶えてくれるとか、ご利益のあるものを買えば夢が叶うとか・・こんな他力本願は駄目です。 この壺を買わないと祟りがあるなんて言われたら、買わずにさっさと帰ってきてしまいなさい、と一人さんも言っていましたよね。

神様は私たちにお金なんか要求しないのです。

私たちは魂を成長させるために生まれてきたのだから、自分で行動をしてその成果はあげられるのだから。

そこで、柴村さんはどうしているかというと、天国言葉を話したり、人に幸せを願ったり、まわりの人にやさしく接したり、上機嫌でいるように心がけたりと、一人さんの教えをコツコツと実践しているんだそうです。

このほかにも、一人さんとの出会って、その考え方に共感し、教えを実践してきた柴村さんの人生が豊かで幸せなものになっていったストーリーが綴られています。

本を読み終えると、生まれてきた意味とは、成功とは・・と、人生についても色々と考えさせられました。

ちょっとしたことを毎日心掛けるだけで、人生が幸せになるというのならば、すぐに実行してみたくなるエピソードがいくつも載っていました。

天

納税額日本一の実業家として有名な斎藤一人さんと、その一番弟子の柴村恵美子さんの共著。『器』、『運』に続くシリーズの完結編です。今回のテーマは『天』。「天のしくみ」とは? 「天を知り、天を味方にする」とはいったいどういうことなのか? 『天』とつながる生き方をすれば成功できるというのですが・・・。その実践方法を詳しく解説していきます。